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◆【解答乱麻】明星大教授・高橋史朗 欠落した「家庭の大切さ」



 (産経 07/9/19)


 平成16年に閣議決定された少子化社会対策大綱は、学校教育の中で「子供が親や家族との愛情によるきずなを形成」する場である「家庭を築くことの大切さの理解を深めることが求められている」と明記している。

 しかし、来年度から使用予定の高校家庭科教科書には、この点の記述が不足している。最も目をひいたのは『家庭基礎』(第一学習社)が「子供の発達と親のかかわり方の変化」に関する図表を掲載していることである。

 子供の発達段階を6段階に分けて「かわいがる」「しつける」などの「親のかかわり方」、「受容する」「善悪の判断を教える」などの「親の役割」を明示していることは、「脳科学に基づく親学」の視点から評価できる。

 このように子供の心、脳の発達段階に応じて、母性原理と父性原理の優しさと厳しさの2つのかかわりを使いわけていく必要があるが、多くの教科書が男らしさ、女らしさ自体を否定的にとらえていることは問題である。

 両性のア・プリオリな違い自体が「男女平等」を意味し異質な特性の違いを認めないことが「差別」につながる。

 『これからの家庭基礎』(一橋出版)は、プロローグ「家庭基礎をどう学ぶか」において、『桃太郎』を『ももからうまれたももこちゃん』と改題したジェンダーフリー絵本を、高校生が保育園児に読ませ、次のように指摘している。

 〈幼い頃感動し、今も心に残っている物語や絵本のなかには、女らしさや男らしさが描かれ、その主人公に共感を覚えて育つ。このことは、人生の最初にジェンダー意識を再生産する役割をはたすようです〉

 平成17年に閣議決定された男女共同参画第2次基本計画には「性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すこと、また、家族やひな祭りなどの伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異なる」と明記しており、この教科書記述は第2次基本計画の趣旨に反している。

 保育園児の発達段階は「童心」をはぐくむむ時期であり、幼児のころから男らしさ、女らしさの心の性差を育てることによって、アイデンティティーが形成される。

 同計画は「児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた…事例は極めて非常識」であり「男女共同参画の趣旨から導き出されるものではない」と明示しており、この点からも問題である。

 この教科書が「性別役割によって、女と男がそれぞれ損していること、得していることをあげてみよう」と提示しているのも問題である。

 生物的性差に基づく性別役割自体を否定し、男女の異質な絶対的存在性の違いを性差別意識の損得勘定で考えさせるのはいかがなものか。そのように高校生を誘導する記述は、明らかに同第2次基本計画の趣旨から逸脱している。

 山谷えり子議員が問題にした家族に関する記述は修正されたが、基本的なトーンは変わっておらず、親の教育的責任の記述も欠落している。
by sakura4987 | 2007-09-22 15:06

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