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◆速報・自民党人権問題等調査会が「笑顔」で再開 (07/12/3)



 (国を憂い、われとわが身を甘やかすの記-阿比留瑠比さん)


 http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/411296/
   

 本日は、エントリをまず写真から始めるという新しいパターン開拓にチャレンジしてみました。これは何の写真かというと、きょう午後4時から再スタートとなった自民党の人権問題等調査会の冒頭、太田誠一会長のあいさつ風景です。伊吹文明幹事長(右奥から3番目)をはじめ出席者らがにこやかに笑っているのが分かるでしょうか。太田氏もウケてうれしそうですね…。



 産経新聞は今月1日の政治面で、「自民人権調査会早くもヒビ 伊吹氏『了解なく顧問に。人権侵害だ』」という見出しの囲み記事を掲載しています。断りなく人権問題等調査会の「顧問」就任を決められた伊吹氏が、「何の了解もなく顧問にさせられ、私の人権は侵害された。よって、もう会合には行かない!」と11月30日の党総務会終了後に太田氏に通告したという内容でした。



 きょうの会合でも、当初は伊吹氏は姿を見せず、私は「ふーん、やっぱり欠席するのかな」と思っていたのですが、太田氏のあいさつの途中で会場に着き、上の写真となった次第です。伊吹氏は結局、事前に話がなかったのですねてみせただけだったのでしょうか。みんながなぜ笑ったかというと、太田氏が伊吹氏到着を受けて「幹事長の人権を傷つけたにもかかわらず、ご出席いただきありがとうございます」と述べたからです。古賀誠選挙対策委員長も谷垣禎一政調会長も青木幹雄前参院議員会長も笑っています。こう笑顔ばかりだと何だか不気味なくらいでした。党四役、青木氏とともに「顧問」に就任した山崎拓元副総裁は来ていませんでしたが…。



 報道陣は太田氏の冒頭あいさつが終わると会場を追い出され、「壁耳」が不得意な私はあとは取材に来ていた後輩の原川記者に任せてその場を去りました。本日の会合の中身・結論に関しては明日の紙面、またはこのブログで改めて報告する機会があると思います。とりあえず、太田氏のあいさつはだいたい次のようでした。



 「人に足を踏まれた人の痛みは、足を踏んだ方は分からない。差別は、した方は気付かないけれど、差別された方はずっと痛みが残る。人権はこの10数年間、新たな法律をつくろうという動きが続いている。(21世紀は)人権の世紀という人もいるぐらいだし、われわれは憲法に書かれた人権に関する記述をきちんと受ける法律が必要だ。途中ダメになっても、態勢を立て直して取り組むのは当然だ」



 なにやらもっともらしいことを言い連ねていましたが、要は来年の通常国会への人権擁護法案提出、成立を目指す意欲を表明したあいさつでした。調査会は党四役という執行部や、青木、山崎両氏などの重鎮を揃えたほか、会長代理は塩崎恭久元官房長官が務めています(全く嫌になりますね!)。やる気まんまんといったところでしょうか。会場には、反対派の議員の姿もちらほら見えましたが、党四役が顔をそろえた場面でどこまで論陣を張ることができたでしょうか。あるいは、きょうは初日とあって法案のおさらいと説明程度で終わったのか。これは外国人地方参政権の件と合わせ、これから大きな問題となっていく気がします。杞憂であればいいのですが。




◆続報・自民党人権問題等調査会での各議員の発言 (07/12/4)

 (国を憂い、われとわが身を甘やかすの記-阿比留瑠比さん)

 http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/411984/


 昨日のエントリでは、再開された自民党の人権問題等調査会の冒頭あいさつ部分までしか報告できませんでした。その後、弊紙記者による「壁耳」取材や、会場内で議論を聞いていた人からの取材で、ある程度、どんな発言があったか分かったので、改めて続報として取り上げます。細かい表現には実際と食い違う部分もあるかもしれませんが、大意はとらえているはずです。結論から言えば、機能の会合では人権擁護法案に反対する人の声が大きかったようですが、推進派はこれから党内を締め付けたり、動員をかけたりしてきるでしょうから、今後が勝負なのでしょう。



 まずは、無断で調査会顧問にさせられたのに怒り、いったんは「会合に出席しない」と言いながら、昨日は結局出席して笑顔を見せていた伊吹文明幹事長の発言からです。伊吹氏の発言からは、人権擁護法案に慎重なのかな、というニュアンスも感じられますが…。



 伊吹氏  現行憲法では、「人権」は極めて限定的に使われている。「人権」は何を意味するのか。人権という言葉が独り歩きしないように、しっかりと検討してほしい。



 …伊吹氏が太田誠一調査会長のあいさつの途中で会場に着いたとき、会場には伊吹氏の席が用意されていませんでした。写真を撮っていた私の位置からは聞こえなかったのですが、近くにいた人によると伊吹氏は席がなかったことについて、「私の人権なんていいよ。事前に(顧問就任の)私に話なんかなかったし」と皮肉を言っていたそうです。憲法と人権の関係を持ちだしたのは、太田氏の冒頭あいさつ(前エントリ参照)への牽制にも思えますね。うーん、伊吹氏は積極的な法案推進派ではないようですが、対応を見極めたいと思います。



 次に、古賀誠選挙対策委員長、二階俊博総務会長の推進派2人の言葉を紹介します。特に二階氏の発言は要注意です。



 古賀氏  これだけ大きな問題を、議論する場がなかったことが異常だった。これから政権与党として、議論することは前進だ。



 二階氏  人権擁護法案は、複雑な歩みを続けてきた。難しい問題だが、避けて通れるものではない。適当なときには、多数決で決するようにしたい。



 …古賀氏の発言は、安倍政権下で中川昭一政調会長(当時)が人権問題等調査会の会長ポストを空席にし、活動を休止させていたことへの批判がにじんでいます。一方、二階氏は「多数決」に言及してきました。いざとなったら、執行部が議員を動員して多数決に持ち込み可決、法案提出を決めると言っているわけですから、この発言は重要です。総務会長の権限ではないような気もしますが。



 さて、次の太田会長の発言は興味深いものでした。カメラが入った冒頭あいさつでは、明らかに法案提出・成立に意欲を示していたように見えましたが、議論過程での次の言葉は、この人はけっこう迷っているのかな、とも感じられます。実際、どうなんでしょうね。選挙区や派閥の事情もあるのでしょうが。



 太田氏  年明けに頻繁に会合を持ちたい。刑事処分の対象となるものや、他の法律でカバーできるものは(法案条文に)書かなくてよいと思っている。人権侵害の中に、「虐待」を入れるのはどうなんだろうか、また別の問題ではないか。(平成17年に提案された)修正点を踏まえた修正案はまだできていない。



 …今度は、人権擁護法案への反対派の発言をどうぞ。まずは、若手議員による「伝統と創造の会」会長として、法案に反対する意思を明確にしている稲田朋美衆院議員の発言からです。具体的で弁護士らしい切り口ですね。



 稲田氏  同和問題とか差別があるとすれば、個別法をつくることについては私は必要があればいいと思う。しかし、人権というのは、とらえ方によってさまざまだというのが一番の問題だ。例えば小泉元首相の靖国参拝に関してたくさんの訴訟が起きた。人権裁判なんです。首相が靖国参拝することによって、自分たちの人権が侵害されたっていう方々の裁判なんです。しかし、もしこれが人権委員会にかかって、「じゃあ、首相は公務員だから」と首相に対して勧告が出る。そんなことはおかしいと思う。



 それから、大阪弁護士会の人権委員会は、ある学校の校長に対して、卒業式で生徒たちには国旗に向かって起立する義務もなければ国歌斉唱を強制される必要はない、それは憲法19条で保障されている思想・信条の自由なんだということを卒業式の前に言わなかった不作為が人権侵害であると、そういう勧告を出している。弁護士会は拉致問題については無視だったが、高校生が制服を着せられていることも人権侵害だと言っている。



 そのようにとらえ方によって非常に幅広い、そういったことが、人権委員会による制裁措置自体が人権侵害になるということを考えると、非常に人権という美名の中に、諸刃の刃となる可能性があることを一番の危険性だと思う。不当なものについては却下するんだと(法案に)書いてあるが、私も政治家になってから、自分の担当する裁判について「これから国民運動として訴えていこう」と言ったら、これが三権分立に違反するとして大阪弁護士会に懲戒の申し立てをされて、2年間ものすごく大変な思いをした。日弁連に却下されたが、その間の精神的な苦悩は大変なものがあった。



 だから、この人権ということについては、そういう危険性がある。そこが一番の問題点だ。本当に慎重に議論していただきたい。



 …稲田氏に対する大阪弁護士会の懲戒申し立ての件は、寡聞にして知りませんでしたが、弁護士会は日弁連をはじめサヨク勢力に牛耳られているところが多いようですね。次に、早川忠孝衆院議員、西田昌司参院議員の発言を紹介します。ちなみに、私は数年前に京都に出張した際、偶然のめぐり合わせで当時は府議だった西田氏にお好み焼きをごちそうになったことがあり、いつかお礼を言わなければと思いつつ、なんとなく今に至っている無精者です。



 早川氏 なぜ、人権擁護法案を通すために調査会を再開しなければいけないのか。



 西田氏 人権擁護法案は、人権抑圧に転じる恐れがある。同和と人権が結びついて、「反人権派」というレッテルが張られる。人権というよりも、モラルという問題で解決策を見いだすべきではないか。



 …本質的な問いかけだと思います。この日、顧問の青木幹雄前参院議員会長と遅れて出席した山崎拓元副総裁は何も発言しなかったと聞きました。


 ◆佐藤剛男(衆議院)

 平成14年度の自民党法務部会長として、本法案を推進。国連をはじめ、国際的には人権擁護は進んでおり、我が国への非難が増している。人権の定義があいまいとの指摘があったが、運用しながら進めるべきであることを強調。


 ◆早川忠孝(衆議院)  

 佐藤氏の発言を踏まえ、国際と日本とでは人権の内容が違うことを指摘し、警察の関与は問題であることを指摘しつつも、法案事態は必要との意思が伺われた。
by sakura4987 | 2007-12-10 17:02

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