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◆【一筆多論】矢島誠司 危うい民主の対中遠慮



 (産経 07/12/17)


 中国の版図に入っている新疆ウイグル自治区の「新疆」とは、中国語で「新しい土地」「新しい辺境」という意味である。明らかに中国側から見ての命名だ。


 しかし、その地に昔から住んでいたウイグル族をはじめとする人々にとっては「新」でも何でもない。さまざまな民族の興亡や中国王朝の支配も経験したが、古くからの自分たちの故郷である。

 だから、1949年の中華人民共和国成立とともに、人民解放軍の進駐により、新中国に組み入れられた後も、中国の支配や新疆という名前を拒否したり、ウイグル人への人権抑圧に抗議したりしている人々が少なくない。

 ウイグル人女性で元実業家のラビア・カーディルさん(60)もその一人だ。カーディルさんは自治区で育ち、事業に成功、体制内で中国人民協商会議委員の地位にまで上り詰めた。

 しかし、北京の人民大会堂での政治協商会議で中国政府によるウイグル抑圧を非難する演説をしたことを契機に、やがて逮捕され、6年近くも投獄された。

 その後、欧米や国連機関からの抗議で米国への亡命が実現し、いまは米国を拠点にウイグル人の人権擁護活動を続けている。

 そのカーディルさんがーアムネスティ・インターナショナル日本の招きで11月、初来日した。各地で講演活動を行ったが、その中に国会内の会議室で開く予定の民主党との勉強会も含まれていた。

 しかし、勉強会は直前になって中止された。本紙によると同党の鳩山由紀夫幹事長の指示だった。今月6日からの小沢一郎代表らによる民主党訪中団の中国訪問を前に、中国側に配慮した結果だったことが分かった。

 中国当局からの要請があったという同党議員らの証言もある。中国からの圧力に屈したのであればなおさらだが、自主的に規制したのであっても問題だ。

 党是に従って独立不羈(ふき)を貫くべき公党が、外部からの圧力で、いとも簡単に党活動を制限するようでは、安心して国の運命を託することなどできないからである。

 もっとも、鳩山氏は中国からの不当な圧力に屈するような政治家とも思えない。

 カーディルさんを招いての勉強会を中止させた何日か後、自らは来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と都内のホテルで会談したからだ。

 いうまでもなく、ダライ・ラマ14世は、中国政府が「国家分裂主義者」と呼び、14世と会談した政治家には非難と何らかの報復を加えることが続いている。

 現に鳩山氏には、会談の直後に中国大使館から抗議文が届き、小沢訪中団の民主党と中国共産党による定期会合「交流協議機構」での討論では、中国側から厳しい鳩山批判がなされた。

 これに対し民主党側は「鳩山氏の個人的な会談だ。中国の内政問題なので、チベット独立にコメントする立場にない」と応じたというが、情けない。幹事長の会談は個人的ではあり得ないし、チベット問題はすでに国際問題だ。

 同機構会長を務める菅直人・党代表代行は今年1月の第1回機構会合で「日中は互いの違いを尊重し、認め合い、活(い)かしあうところに共生の道がある」と挨拶(あいさつ)している。せめてこの言葉を引用して反論してほしかった。

 民主党には「日本・台湾友好議員懇談会」、超党派の「チベット問題を考える議員の会」、カーディルさんとの勉強会を計画した「アジアと中国の民主主義を考える会」など、中国が嫌う集まりがある。その所属議員たちから声が上がらないのもへんだ。
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by sakura4987 | 2007-12-27 16:47

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