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◆インド滞在で感じた光と影



        謙虚さと笑顔を大切に/国の急成長で傲慢になるな


桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ


■AMDA会議が成功裡に閉幕

 この度、AMDA(特定非営利活動法人アムダ)インターナショナルの国際会議に出席するため一週間ほどインドへ出張した。アジアの十五カ国から三十一名の緊急医療に携わる人々が、アジアでの自然災害発生時に、どのように迅速かつ効果的な救済活動ができるかというテーマとそのためのネットワークについて熱心に語りあった。



 また、ガンジーアシュラム再建財団よりAMDA創立者の菅波茂代表にガンジー人道賞が贈られたほか、パティル大統領からもお祝いの花束をいただき、医療関係者の貢献を称え激励された。大会そのものは成功裡に閉会した。



 私は大会期間中インドの変化について光と影の要素をつぶさに観察することができた。インドは近年バジパイ前首相に続く新首相のもとで安定した確実な発展を成し遂げ、人々が自信を持っていることは嬉しく、また私にとっても大きな励ましになった。



 しかし、一方において少々不愉快でがっかりする出来事も体験した。これは私自身がインドが好きで期待し過ぎた結果であるかもしれないが、ホテルの従業員と空港の職員の態度が極めて傲慢であったことが腹立たしく思った。もちろんホテルにおいても空港においても末端の職員は相変わらず一生懸命サービスしようと努めていた。そして少しでもチップを渡せばそれに応じて張り切ってサービスしてくれた。しかし中間管理職に相当する、ホテルで言うところのアシスタント・マネージャーからフロント係やキャッシャー、レストランのマネージャー、空港のカウンター係、入国管理官などは旧態依然で、お互いのおしゃべりに夢中であったり、客に対して仏頂面で応対していた。



■客が泣き叫ぶ空港職員の応対


 ホテルのアシスタント・マネージャーに二、三度、尋ね事や依頼事で接した時、あまりにも不機嫌な表情だったので最後に私も「どなたか家族の方でも亡くなられたのですか?」と皮肉ってしまうほどであった。最も酷かったのは空港の出入国係官であった。観光客が非常に増えて空港では大行列ができ、手続きだけでも一時間以上はゆうにかかるような混雑の中でも、いくつかのカウンターは閉めたまま上司のような二、三名が悠々と歩き回り無駄口を叩いていた。



 インド人の地方からと思われる不慣れな人々に、親切に教える代わりに命令ばかりして手伝わず、まるで誰が見てもハラスメントのような行為を繰り返していた。その間、他の観光客は待たされるままで、アフリカ人に見える男性は「飛行機が離陸してしまう」と言って、泣き声で叫び周囲の人に訴えていたが、もちろん無意味であった。最後に私も直接監督官に文句を言ったところ、「空港が狭いからだ、来年は良くなるから我慢しなさい。それでも文句があったら総理大臣に人数を増やしてもらうよう言いなさい」と傲慢な態度で、取りつく島もなかった。



 やっとセキュリティーチェックを済ませ搭乗案内されてから、日本人の団体の年配者も含む女性たちの手荷物の札に、セキュリティーチェックのスタンプが無いからと言って、再度チェックを受けに戻るよう命じられていたところも、私が不愉快に思った要因の一つである。もちろん添乗員の説明不足もあるだろうが、セキュリティーチェック無しで搭乗口に辿りつくはずもないし、しかもグループの中の人々にはスタンプが押されている人もいた。しかし全く融通や柔軟性が効かず、ただ権力を振りかざすばかりだった。



 インドは確かに大きく躍進しており、そのこと自体は私も心から喜ぶと同時に更なる躍進を祈願している。だが少々この急激な発展と繁栄を背景に、ますます傲慢になっているような一面が覗いている。



■日本でも失われる笑顔の応対


 帰国後、早速渋谷の某デパートに行ったところ、ここの店員さんたちからも、かつての明るさと微笑みが消えていたことにまたもがっかりさせられた。私は日本が世界中から憧れを持たれ、日本の経済が発展したのは日本人の職場でのサービス精神と笑顔が大きな要因になっていると思っていた。インドにもぜひこれを見習って欲しいと思っていた。



 私は日本、インド両国の発展と繁栄のためにも謙虚さと笑顔を取り戻して欲しいと切に願っている。微笑みはお金も掛からず、ちょっとした努力で多くの人々を幸せにできる。両国にもう一つ共通するものはダイナミックな国家的指導者が消え去り、トップの人々までも無表情であることだ。指導者たちにもぜひ明るい笑顔を持って政務に励んでもらいたいと願っている。
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by sakura4987 | 2007-12-28 17:12

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