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◆安らぎと秩序ある親子関係を (世界日報 2008/4/28)





 医師と教師招き家庭教育シンポ―モラロジー研究所


■子供は母親喜ばせたい/躾は愛着行動を基盤に

 このところ、子供たちによる凶悪事件が目立ち、その原因は家庭教育にあるとの見方が強まっているなか、このほど都内で「家庭教育シンポジウム」(主催、財団法人・モラロジー研究所、後援、文部科学省など)が開かれ、この問題について専門的意見を持つ小児科医の田下昌明氏と野口芳宏・植草学園大学発達教育学部教授が講演とトークセションを実施、両親それぞれの役割の重要性を訴えた。(山本 彰)

 「家庭を取り巻く昨今の状況を踏まえ、家庭はすべての教育の原点である」(廣池幹堂・モラロジー研究所理事長)との主催者あいさつで始まった同シンポは「生きる力――家族の絆(きずな)を考える」がテーマ。

 子供連れの親など幅広い世代からなる約千百人が参加するなか、まず田下氏が胎教の重要性を存分に盛り込み、「母子関係の成立過程」について講演した。

 その中で、「母親は自分がされたやり方でしか育児ができない」(世代間伝達)とし、最近、頻繁に起きる子供による残忍な事件は、世代間伝達ではうまくいかない子育てを補うべき父親や祖父母の責任であると述べた。

 また、胎児がいかに母親の気持ちに影響されるかを力説。母親が世をはかなむなど不安定な気持ちでいると自然流産を起こしやすいとし、「自然流産は胎児の自殺とも言われている」と述べるとともに、欧米で胎教が評価され、日本でも取り入れられるようになった状況に関して「本来、胎教は日本で非常に重視されていた」と説明。敗戦でよき子育ての伝統が失われたことを指摘した。

 生後は、一歳までが母乳と抱き癖で母子一体感を形成する重要な時期であり、この期間に赤ちゃんが乳児院で過ごしたりすると、母子一体感が損なわれ支障を来すと解説。

 三歳までは、母親を絶えず身近にいる相手として必要とする「愛着行動の発達期」、三歳以降は母親がそばにいなくても精神的関係が維持できる「心の安全基地完成期」であると述べた。

 この愛着行動による信頼感がしっかり形成されていれば、母親は強制力を伴う善悪の教育が可能になるとし、「子供が望んでいるものは自由でも権利でもなく強い躾(しつけ)」であり、また子供は「一番愛している母親のためになりたいと感じており、母が喜ぶことが良いことで、悲しむことが悪いことだと思っている」と小児科医の立場から訴えた。

 次に「学校教師から見た提言」と題して基調講演した野口氏は、日本ほど自由で平和で豊かな国は無いにもかかわらず、今、子育てが難しい社会になっていると指摘。

 小学校の教師、校長を経験してきた野口氏は、「これに一番責任があるのは家庭、学校、社会のどれか」と問い掛け、家庭だとする人が多い傾向があるとしながらも、「学校が本物の教育をしていれば、こうした(家庭の教育力低下のような)実態にはならなかったはずだ」と訴えた。

 また、同氏は「家庭教育といっても、親には教育者の免許もなければ教材も教育計画もなく、思いついたことをやっているだけだ。これに対して、学校には免許を持った先生がいて教科書もある教育の専門機関である」と表明。

 その上で、「家庭は教育するところというより、まず安らぎを得るところだ」と家庭の意義を強調し、安らぎを得るためには、①互助・互敬②秩序・安定③無償の愛――の三つが必要と語った。

 さらに、「秩序が生まれるためには差別(差異を認識すること)が必要であるのに、親と子、先生と生徒が平等、友達だという錯覚が広まっている」と危惧(きぐ)。自然界でも生き物は不平等であるが、それによって秩序と調和が保たれているように、秩序の本質は差を知って親の言うことを聞き、力を合わせて行くところにあると述べた。同様に、男女の間も権利は平等だが差異があり、役割が違うと訴えた。

 この点はトークセッション(司会、池辺祐三子・モラロジー研究所柏生涯学習センター長)でも焦点となり、田下氏は「父母と子供は絶対に友達のようになってはいけない。そうなれば、親の保護が干渉になり命令が依頼になってしまう」と指摘。

 田下氏はまた、父親として子供に接する上で①食事を共にしながら自分の生い立ちを話す②子供に将来なってほしいもの、向いていると思える職業について語る③小学校五・六年、遅い子だと中学一・二年くらいまで抱っこし、自立を阻害する「抱っこ不良症候群」をなくす――などが効果的との考えを示した。

 さらにテレビが持つ弊害にも議論が及び、田下医師は①相手の表情を見ながら話す力が付かない②視力低下を招きやすい③足、背骨、腹筋が育たない――などの問題点を指摘した。

 最後に、井上和行・同シンポ実行委員長が「私たちは、家庭教育向けの簡単なレシピを求めがちだが、今日のシンポジウムで何年たっても変わらない価値を見いだすことができたのではないか」と締めくくった。
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by sakura4987 | 2008-05-01 13:45

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