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◆【UPI】急上昇するフランスの出生率 (世界日報 2008/5/11)


■移民よりも社会政策の影響大

 出生率は世界的に低下する傾向にあるが、人口減が深刻な社会問題となっている欧州ではフランスをはじめとして、幾つかの国で最近、出生率が上昇傾向を示している。

 フランスがアイルランドをしのいで欧州最高の出生率を誇るようになったというニュースは、三つの理由から興味をそそる。

 第一にこのことは、急増する年配の退職者を支えていくには、生まれる子供の数が少な過ぎることを心配している欧州に対して、社会政策によって影響を与え得ることを示唆している。フランスは現在、三人目の子供を持つすべての母親に対して、鉄道と公共交通機関の大幅割引、昼間の保育の助成金のほかに、およそ千二百㌦(約十四万円)の家族手当を支払っている。これらの誘因は効果があるように見える。

 注目すべき第二の新事実は、仏国立人口統計学研究所(INED)が詳細な研究を行い、フランスの移民人口は出生率上昇のわずか5%を説明するのみで、移民がいなかったとしてもフランスの人口はいずれにせよ増加するだろう、という結論を下したことだ。

 そのことは、伝統的イスラム国家からの移民および彼らのフランス生まれの子供と孫の数が、六千七十万の総人口のうち今や六百万以上を占めると思われる国、フランスにおいて重要だ。反移民の国民戦線党は出生数の増加はイスラム教徒によるものであり、従って最終的には彼らが多数派になっていくと主張してきたが、これは事実ではないように見える。

 実のところ、他の欧州諸国同様フランスでは、移民の母親の出生率は急速に低下して二世代以内にその地域の水準になっている。国際的な統計において最も一般的に使われる(出生率の)尺度は合計特殊出生率(TFR)であり、それは平均的な女性が出産可能な年齢の間に生む子供の数を測定するものだ。

 フランスでは、TFRは一九九三年の一・六六から二〇〇三年の二・〇、そして昨年の二・一へと上昇してきた。もしこれが維持されるならば、フランスの人口は現在の六千七十万人から五〇年以前に七千万人に増加することになる。

 国連による推定はTFRの影響を実証している。もし世界的なTFRが静止人口水準である二・一に低下するならば、五〇年までに世界人口は百十億となってその水準でとどまるだろう。もし世界的なTFRが今日の欧州の水準である一・六に低下するならば、五〇年の世界人口は八十億となり、減少を続けるだろう。しかし、もし世界的なTFRが今日の二・六にとどまるならば、五〇年の世界人口は現在の四倍の二百七十億となり、増加し続けるだろう。

 欧州のイスラム教徒女性の出生率は、このところかなり低下してきている。オランダを例に取ると、オランダ生まれの女性のTFRは一九九〇年から二〇〇五年の間に一・六から一・七に上がったが、オランダに住むモロッコ生まれの女性のTFRは同じ期間に四・九から二・九に、トルコ生まれの女性では三・二から一・九に下がった。

 オーストリアでは、イスラム教徒女性のTFRは一九八一年から二〇〇一年の間に三・一から二・三まで下がった。一九七〇年には、ドイツに住むトルコ生まれの女性はドイツ生まれの女性より平均二人子供が多かった。九六年までにこの差は一人に減り、今は〇・五人にまで下がっている。これらの急激な減少は重要な文化的変化を反映している。一般的な女子教育の効果、生活水準の向上、地域の文化水準の影響、および避妊法の利用等だ。

 第三に興味深いことは、出生率上昇が見られるのはフランスのみではないことだ。オランダ、英国、スウェーデン、ドイツでも出生率が上昇している。

 ドイツのウルズラ・フォンデアライエン家庭相は二月に、出生率が過去十七年で最高に達したと発表した。英国では、五年間続けて出生数が増加しており、昨年生まれた子供の数は一九八〇年以来最高だった。英国の国民医療サービス(NHS)はより多くの助産婦を雇用するために、早期退職者に六千㌦(約七十万円)の一時金を提供して復職を勧誘する緊急補充の努力を始めた。スウェーデンの生涯出産率は二〇〇四年に一・五四から一・六六へ8%急上昇し、その高水準が持続している。

 出生率の最近の傾向は、欧州では再び上昇し始めたようだが、中南米、アジア、および中東で急減している。世界的には非常に急激な減少傾向にある。全体で世界人口のほぼ半分を構成する八十カ国が、現在、人口置換水準に満たない出生率を経験している。

 人口統計学の趨勢(すうせい)は危険だ。いつそれが止まるのか誰も予測できない。しかし、欧州人が絶滅寸前の種になりつつあるという可能性は非常に低くなったように見える。危険は去ってはいない。例えば、ブルガリアのTFRは現在一・一四だが、これは近代国家の平時における最低記録だ。もしその出生率が維持されるならば、今日七百七十万人いるブルガリア人が今世紀末までに百万人以下になるだろう。

 出生率はほとんどの地域で低下している。アフガニスタンおよびパレスチナ、ハイチ、グアテマラのような例外が多少あるが、依然として人口増加が著しい国はすべてサハラ砂漠以南のアフリカにある。サハラ以南では、その出生率次第で、現在の人口七億五千万が今世紀末には十五億から三十億の間になりそうだ。そしてもし欧州、中南米およびアラブの出生率が低下し続けるならば、イスラム教もキリスト教も圧倒的多数がアフリカに住み、一部が欧州に住む、という事態になる。
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by sakura4987 | 2008-05-16 06:46

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