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◆地球温暖化を歓迎する



 (産経 2008/8/27)


政策研究大学院大学教授・岡本薫


 筆者は、地球温暖化は良いことだと考えている。

 その理由は、文明の主たる担い手になっている民族について、選手交代をすべき時期だと考えるからだ。

 今のペースで温暖化しても2100年の気温は実は「縄文時代と同程度」だ。

 地球の温度は昔から激しく変化しており、人類誕生後だけを見ても、海面が現在より30メートル以上高かった高温期が何回もあった。

 北極の氷はなかった時代の方が長いし、北海道にもサンゴ礁の化石がある。

 多くの人々が「普通の状態」と思っている気温は、地球の歴史から見れば瞬間的な、たかだか過去200年程度のものにすぎない。

 今の程度の温暖化で地球が悲鳴を上げるわけがなく、つまりこれは「地球の問題」ではない。では悲鳴を上げているのは誰か。

 環境の「環」もenvironmentの「viron」も「誰かを中心とした周り(輪)」を意味する。

 つまり環境の良しあしとは「特定の主体にとっての損得」という相対的な概念なのだ。嫌気バクテリアにとっては「酸素がない」のが「良い環境」なのである。

 地球の温度が変化すると「現在の気温で得をしている人々」が損をするので、彼らが「大変なことが起こっている」と騒ぎ出すが、「より良い環境になる地域」もあるのだ。

 地球上には、降雨帯(梅雨前線などが季節によって通過する雨の降りやすい地帯)と乾燥帯が、東西の帯として数本存在している。

 北半球では、地球の温度が上がるとその帯全体が北上し、下がると南下する。気温変化で洪水や干魃(かんばつ)が起こるのは、その境目だ。

 現在は、中近東・エジプト・サハラなどは乾燥帯にあるが高温だった5000年前の縄文時代は降雨帯にあったため、文明が発祥したのだ。

 その後の寒冷化で降雨帯が南下し、これらの地域は乾燥して環境が悪化したが、逆にヨーロッパは環境が良くなってヨーロッパ人たちが文明を開花させた。

 温暖化で降雨帯・乾燥帯の位置が縄文時代に戻れば、中近東・エジプト・サハラなどは再び湿潤な環境になり、シベリアやアラスカなども環境が良くなる。

 しかしヨーロッパは、簡単に言うとサハラ砂漠が北上してくるため、乾燥帯に入る。さらに、北極の氷が解けた冷水によって逆に寒冷化が起こるのだ。

 だからヨーロッパ人たちが「地球全体の問題だ」などと言って騒いでいるのである。

 これまで文明の担い手として地球を汚してきたヨーロッパ人にはそろそろ退場してもらい、虐げられてきた乾燥帯・寒冷帯の人々の環境を良くするためには、温暖化を歓迎すべきだ。

 日本人が「日本人の利益はヨーロッパ人と共通だ」と考えて温暖化防止をするのは勝手だが、それは決して「地球のため」ではない。

 「政治とは一部の人々の『損得』問題を、全員共通の『モラル』問題にスリ替える技術」と言われるが、そうしたスリ替えにだまされない環境教育が必要だ。
by sakura4987 | 2008-08-29 12:13

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