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◆【オピニオンプラザ・私の正論】第407回 入選




                 「政治の混迷を打開するには」

 (産経 2008/10/7)


 ■情報に惑わされず正しい判断を

 「政局」という言葉をニュースなどで聞くと、その当事者たちが、いったい誰のために、何をしようとしているのかと、いつも憤りを感じる。「国民のために」と口では言いながら、「自分が権力を握る座に就きたい」という欲が透けてみえるからである。

 国民を幸福にし、国家を繁栄させ、外の脅威から守るために、自らが持てる知識と経験を生かす努力をする人たちは政治家と呼んでも良いと思うが、国民を利用して「私が、私が」と騒ぐ人たちは、政治屋と呼んで区別すべきではなかろうか。

 戦争で何もかも失った日本人は、欧米諸国のような物の豊かな暮らしを目指し、がむしゃらに働いた。当面の目標やそれを実現するためにやるべきことがはっきりしていたから、政治家が「こうしよう」と判断し、国民に呼びかけることはたやすかった。国民も、政治家の言葉を信じて目標達成のために働けばよかったのである。

 しかし、東西冷戦構造は過去のものとなり、国際社会はますます多極化して複雑になった。これまでのように、アメリカのご意向をうかがい、中国や朝鮮半島のご機嫌を損ねないようにして気をつかいながら政策を考えてばかりいたのでは、日本は国際社会の発展から取り残されてゆくだけだ。関係の深い国々とできるだけ良好な国交を維持するための配慮は必要であろうが、今、日本と日本人に必要なのは、他国の反応がいかなるものであろうとも、「日本はどのような姿の国家であるべきかを考える」ことであり、「国際社会において、他国から尊敬され、あこがれられる国になる努力をする」こと、そして「決断すべきは決断し、勇気をもって断行する」ことではないか。

         ◆◇◆

 今思えば、安倍晋三元首相は、日本のあるべき姿の土台となる憲法の改正、強く豊かな国の土台となる国民を育てるための教育改革、行政を腐敗させる元凶となっている公務員制度の改革に取り組んだ。外交面でも、就任後すぐに中・韓両国を訪問して友好的な関係を強調する一方で、国の安全保障に不可欠な防衛庁を省に格上げするなど、日本がやらなければならない最優先課題を選択し、実現するために果敢に挑んだのだった。

 ところが、安倍氏の改革は、日本が抱える病巣と、そこに巣くう「悪」に、あまりにも直截(ちよくせつ)に切り込んだものであったので、せっかく、日本が混迷から脱出する端緒が開かれそうであったのに、さまざまな批判で追い込まれて退陣してしまった。その責任はいったい誰にあったのか。

 それは、表層的なことに目を奪われ、無責任なマスコミが喧伝(けんでん)するいい加減な情報に目をくらまされてしまった国民にあったのではないか。日本は一応、民主主義の国である。自分たちの願いを代弁してくれる政治家を選挙で選ぶことができる。だとしたら、政治家の質が低下し政治が混迷しているのは、私たち国民の責任である。決断力のない政治家や、エゴむき出しの政治屋に政治を任せたのは、国民自身なのだから、今さら愚痴や不平不満を漏らすだけでは無責任極まりない。

 しかし、国民が政治家を選ぶ際の根拠となる、日本のマスコミが流す情報は、あまり信用できないというのが、悲しい現実である。マスコミが偏った知識や情報を繰り返し流すことによって、国民の大多数が洗脳され、間違った判断を下しているとしたら、それは大変恐ろしいことである。

 このような状況下で、当面われわれが頑張れることは、国民はテレビやインターネットの情報に惑わされず、自分で勉強して正しい知識を蓄え、正しい判断ができるように努力すること。マスコミは、国民を正しく啓蒙(けいもう)するという本来の使命を果たすこと。政治家は、力強い言葉を武器に、マスコミに多少批判され、たたかれても負けないだけの論戦能力を身につけることであろうか。

         ◆◇◆

 今、日本は経済的にも苦境にあり、多くの国民が国に対して「なんとか助けてほしい」と叫んでいるが、自助努力の精神で、一人ひとりが「火事場のばか力」を発揮すべきである。世界を見渡せば、もっと苦しい状況にある人びとばかりなのだ。自分のことだけに汲々(きゅうきゅう)とせず、多くの人を幸福にしたいという大きく深い心を持てば、日本国内の政治の混迷など、あっと言う間に打破できる力が日本人にはあると、私は信じている。
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by sakura4987 | 2008-10-11 14:32

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