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◆「田母神論文」が突きつけたもの



 (産経 2008/12/9)


 田母神俊雄前空幕長に講演依頼が殺到している。「日本は侵略国家であったのか」という論文の提起が、いかに現代的意味合いを持っていたかの証左といえる。

 田母神氏は論文の賞金300万円の受け取りを辞退した。論文募集を企画したアパグループの元谷外志雄代表がF15戦闘機に体験搭乗させてもらった「見返り」…などと、賄賂(わいろ)まがいの構図で描いたメディアもあるのだから、受け取れるわけがない。

 政治の対応、メディアの反応、日本の防衛体制や文民統制(シビリアン・コントロール)のあり方、歴史認識など、さまざまなテーマをめぐって、これほどのインパクトを持った論文は、過分にして知らない。

 論文の内容についての議論はさまざまだが、歴史的事実の評価は歴史学者に任せよう。自衛隊トップがこうした論文募集に応じたことの是非論も、結果的に職を賭したのだから、もはやあまり意味はない。

 「日本はいい国だと言ったら辞めさせられる。悪い国だと言い続けるのがいいのか」

 論文の趣旨は田母神氏のこのひとことに集約されている。

 自衛隊内部には「モノ言えば唇寒し」の風潮が強まっているという。「監察」と称する思想調査のようなことも行われているようだが、これはまずい。自由闊達に発言もできない「国家容認の最強武力集団」となっては、文民統制の基本にかかわることになる。

 参考人で呼んでおきながら発言を封じた参院外交防衛委員会の民主党委員長は、政治の世界が文民統制の意味合いに無知なことを証明してしまった。政治の側が居丈高に押さえ込むのが文民統制ではない。

 文民統制とは、まず「軍事情勢の分析は『軍』でなければできない高度なものである」という事実を認識し、そのうえで、「軍」を本来の目的で動かすこと、つまり「開戦の決断」は政治が行う。これが文民統制である。

 その前提として、政治と「軍」の間に良好な信頼関係が存在しなくてはならない。きのうまで自衛隊トップであった人に対し、この民主党委員長は完璧(かんぺき)に礼を失していた。民主党が政権を取った場合、自衛隊との関係がどんなものになるか、暗示しているようでもある。もっといえば、それは民主党の政権担当能力にかかわるのだ。

 防衛省に残された課題は、この一件でいたずらに大騒ぎして政治問題化させた「内局トップ」の更迭だ。それなくしては、自衛隊内部はおさまるまい。

(客員編集委員 花岡信昭)
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by sakura4987 | 2008-12-13 10:58

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