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◆【ビューポイント】無駄にできない田母神論文



 (世界日報 2008/12/9)


今こそ歴史認識論議を  集団的自衛権行使を可能に


評論家 太田 正利

 田母神前航空幕僚長の論文「日本は侵略国家であったのか」が報道された時の筆者の咄嗟の反応は、「やってくれたな!」だった。未だ全文は読んでいなかったが、正しい歴史認識に基づいた論文であることを期待するとともに、航空幕僚長という公的地位から見て激しい攻撃にさらされるのみならず、政局にも影響を及ぼすのではないかという恐れもあったからである。

 論文通読の後に感じたことは、細部においては各種コメントもあるが、基本的に「日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない」という点など筆者も同感である。本件の結末は、幕僚長としての更迭と「定年退職」ということに落ち着いた。この間における論文批判は凄まじかった。曰く、自衛官の暴走、危険な軍国主義思想、過激思想、文民統制に反する等々。要するに、「過去の歴史認識」についての政府統一見解に反するということのようだ。そこで、政府の執ったかかる措置は如何に考えるべきか。一体この種の問題については常に及び腰だった政府としては止むを得なかっただろう。ただ、もううんざり、この種のことは今回限りにして欲しい。

 まずその歴史認識だが、これが九五年八月の「村山談話」(日本が「植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与え…」その「事実を謙虚に受けとめ…心からお詫び」を表明した)に反するとされたのである。この談話は国会決議にはならなかった(六百万人分という数の決議反対署名があった)が、閣議決定は行われ、歴代内閣もこのラインを踏襲してきた。かかる思考は、大戦後の米国による日本人洗脳政策の残滓が依然として大きな影響を及ぼしているからでもある。そのような態度は、中韓両国の反日感情及び時に反日政策のみならず、国内における「反日」分子の反発を恐れているからである。かかる「戦後レジームからの脱却」は安倍元首相も明言されており、筆者も常に声高に叫んできた。ただ、中・韓半島以外のアジア諸国は前大戦中及び戦後の日本について概ね評価しているのである。

 さて、防衛省の制服組がかかる論文を発表したのは「文民統制」に反するとの攻撃は?「文民統制」とは職業軍人である最高指揮官は政府の文民の指揮の下に置かれなければならぬという意味で、軍隊の政治への介入から民主政治を守るための制度的保障を意味するのである。軍人が政治的発言をするのが許されない国など存在せず、ただ、軍人が政治的影響力をもって最高意思決定に直接関与するのは認められないということだ。

 「村山談話」と同根なのは、いわゆる従軍慰安婦に関し謝罪と反省を表明した九三年八月の河野談話である。この二つが日本国民の心理に与えた影響は大きく、これを国際場裏で利用して日本を非難する国のため、国際関係に携わる筆者等が如何に苦慮したか。官界を引退した今となってやっと正面切って大声で日本の立場を表明できるのである。

 今後は、今回の事件を契機として日本人が一致してこれらの問題を深く掘り下げて再検討すべきである。その際、かかる態度を示した総理であろうと外相であろうと、政治家が自己が信ずるところを、今回の事件のように拒否(その背後には「反日」ともいうべき国内政治がある)的な反応にもめげずに、持説を貫き少しでも日本国を正しい道に戻すよう努力する必要があるのではないか。かかる言動に対する「反対のための反対」は、将来必ず「正義の女神はその秤を平衡に保ちながら過去の」虚偽の仮面を剥ぎ取り真実を明らかにするだろう(パール判事判決は判決文の末尾にかかる趣旨の結論を記録している)。

 日本は、国内的にも未曽有の経済危機、テロの脅威、モラルの低下等に悩まされていると同時に、米国の政権交代、北朝鮮の強硬姿勢、中国の巧みな外交と軍備拡張等の影響で、その国際的地位の低下が顕著である。新しい米民主党政権は北の核問題は適当にして、日本の頭越しに中国と結ぼうとしている。日本はいつも「専守防衛」のみで、憲法解釈に拘り、普通の国では当たり前の集団的自衛権にも踏み込めず、いざという時に頼りにならぬ。日本をパスして中国と結ぶ方が米国としてはベターである。さて、日本は憲法上集団的自衛権は保有しているが、これを行使できないというのは「内閣法制局」、つまり政府の一部門の解釈である。かつて、栗栖統幕議長が「超法規的」対処に言及して更迭されたが、かかる政府の態度は今後改めて欲しい。一旦緩急ある時に法の欠如をもって国民を守る義務を放擲するのか。今後日本国が毅然とした態度を以て独立国たる条件を満たすには、少なくとも河野・村山談話の過ちを正し、集団的自衛権の行使を認めることで、両者とも行政権の裁量で行えるものである。そして、安倍内閣が目指した憲法改正を実現し、胸を張って国際社会に臨むことなのである。これが自民党の党是だった筈だ。
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by sakura4987 | 2008-12-17 12:16

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