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◆【ビューポイント】桜の花に想う日本人の心 物のあわれを知る潔さ



 (世界日報 2009/4/17)

            (社)日本国際青年文化協会会長 中條 高”


美しの国、心美しい人造りを


 ■一、日本は美しの国

 今年の靖國神社の桜も、千鳥ヶ淵の桜も、花の命が長く、そして美しかった。

 そもそもわが国は、四季に恵まれた美しの国である。寒い冬が去れば、やがて木々の芽吹く春がやってくる。山や野が芽吹く頃は、まさに「柳緑花紅」の季節で、一勢に花々が開き、桜の花も咲き競う。

 周りの山野に桜花繚乱の気が満ちる時、日本人はなんとも言えない幸福の気分に満たされ、日本人に生まれてよかったなあという心の燃えるような感動が湧き起こる。

 かつて本居宣長は「敷島の大和心と人問わば朝日に匂う山桜花」と詠い、日本人の心の根幹にある「大和魂」を桜に託して説いてみせた。桜の花のようにあざやかに咲き、パッと散る潔さこそ武人の誉れ、誇りであり、日本人固有の「恥の文化」の源であると説いた。また宣長は「物のあわれ」を知ることが、人として生きるうえで欠かせぬことだと説いた。「物のあわれを知ることとおしひろめなば、身を治め、家をも、国をも治むべき道にも、わたりぬべき也」と。

 かつての戦争に臨み、たとえお国のために己の命を絶つことがあっても、「靖國神社の桜の下で会おう」と誓い若者たちは戦場へ赴いた。桜の花に己の運命を託すとの心情は「物のあわれ」を知る武人の矜持を語って余りある。平和ぼけした人達には思い至らぬことかも知れないが、宣長の賢さがなくとも、筆者たちの如く身を国のために捧げんとの決意をした経験を持つと、桜の花が「物のあわれ」を知ってこそ潔く生き抜くことが出来ることを無言の裡に語りかけているのが自ずと判るものだ。

 ■二、桜と靖國神社

 六十四年前、日本を精神的カルタゴ体制にしようと、GHQ(占領軍総司令部)は靖國神社を焼却しようと考えており、ローマ法王支庁のヴィッテル神父の提言によって命拾いをしたことは歴史の真実である。

 共に散り 共に語らむ 靖國の桜花

 みな靖國神社の桜の下で再会しようと誓い合ったものだ。今となっては、釈超空の如く「たたかひて果てし子ゆえ身に沁みてことしの桜あはれ散りゆく」と折角迎えた養子が、かの硫黄島の激戦で喪った悲しみを桜のあわれに託したのと同じように感ずる人も少なくはあるまい。

 「咲けば散る咲かねば恋し山桜思い絶えせぬ花の上かな」。藤原公任が撰した「三十六人撰」の中の女流歌人が詠んだもので、わが子を亡くした彼女が京都東山の清水寺に籠もり、亡き子の冥福を祈った歌である。

 これらの歌でも判るように桜の花は、日本人の魂の琴線に触れるなんとも名状しがたい感情、感性を呼び覚ましてくれるものなのだ。

 ■三、桜を植える会

 筆者は杏日本一の花の里に生まれた。四月半ば十万本を超える杏の花が一勢に咲く桃源境である。花は全て好きであるが、その中でも桜には殊の外思いが深く厚い。

 士官学校では「振武の台の若桜」と校歌で唄い、兵科は歩兵であり「万朶の桜か襟の色」と歩兵の歌も桜であった。

 戦後の学習院の校章も奇しくも桜であった。桜を愛で、桜を育てる心とは、まさにこの日本の美しき風土、自然に対する思いを深めていくことに他ならない。

 「桜を植える会」で全国各地に桜を植え続け始めた。島崎藤村の「夜明け前」で有名な妻籠の宿のある「南木曾」や「日光」「信州高山村」「湯河原」「中伊豆」などなど桜を植える場所は日本全国に拡がっていく。

 ■四、京都青蓮院門跡と桜

 四月十日の京の空は飽く迄も碧く澄み、まさに春爛漫京の都は桜で埋まっていた。

 この日は天皇皇后さまのご結婚五十周年のめでたい日でもあった。しかも天皇と従兄弟の東伏見慈晃氏が門主をお勤めになられる名跡青蓮院門跡の青不動明王の御開帳を記念しての桜植樹の記念式典の日であった。

 寺域には四百年を超えるという楠の木が亭々として聳え歴史の古さを物語る。

 又久邇家の菩提寺でもあるので、薩摩の島津家からお輿入れされた時の丸の十の字の島津の紋章の入った御輿も飾られている。

 この日全国から集まる者百二十六名。

 青蓮院の境内でもある山上の千日堂将軍塚は京都市街を一望に見下ろす絶景の地であり、桜、桃が満開であった。

 東伏見門主のご説明によるとこの「将軍塚」は桓武帝の時、忠臣和気清麻呂がこの将軍塚にて平安遷都をおすすめした場所という。

 その由緒深き場所に、かの丸山公園の枝垂桜の孫苗を二十五年有名な桜守りが丹念に育てたという立派な桜を植えることが出来た。

 吾々の心をこめたこの桜がすくすく育ち、そのように国栄え、皇室の弥栄、世界の平和を祈る東伏見門主をはじめお坊さんたちの読経の声が心地よく今も耳朶に残る。

 「散ればこそいとど桜はめでたけれ 浮き世になにか久しかるべき…」

 花いっぱいの美しい国づくりをし、そこに住む日本人が足るを知り、心美しく、凛として生きるような人造りに残りの人生をかけたい。
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by sakura4987 | 2009-04-23 13:13

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