◆「ケータイ依存」進む 子供の意識調査 小5の2割が所持
(産経 2009/5/14)
携帯電話を持つ小学5年生の4人に1人が「メールの返信がないととても不安」になるなど、子供の携帯電話への依存が進んでいることが13日、日本PTA全国協議会の「子どもとメディアに関する意識調査」で分かった。
1日に51通以上のメールをやりとりする中学2年生も16%いた。一方、テレビを家族と一緒に見る子供が増加傾向にあり、かつての「テレビを中心とした家族だんらん」に“復権”の兆しも表れている。
調査は昨年11月、小5と中2の各2400人と保護者の計9600人を対象に行い、7504人から回答を得た。
携帯電話またはPHSは小5の20・4%、中2の42・4%が所持。そのうち小5では「返信がないととても不安」が前年の18・0%から24・5%に増え、「つい長電話してしまう」も前年より6・2ポイント多い18・6%に達した。
有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングは、保護者の回答で57・1%が導入していた。
テレビ視聴では、中2で「家族と一緒」が4年前より10・7ポイント増の46・7%。よく見る番組のジャンルは視聴年齢層が広いクイズ番組が年々増え、小中学生とも6割を超えた。
明石要一千葉大教授(教育社会学)は「両親が早くから帰宅し、一家だんらんの姿が浮かぶ。不況の影響もあるのでは」と指摘している。