◆働く女性、疲労困ぱい…過半数が「相談しづらい」
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_02/t2006022765.html
20-40代の働く女性200人にアンケートしたところ、6割以上が月経痛など女性特有の体調不良を経験しながら、過半数は「職場に相談しづらい」と考えていることが27日、日本産科婦人科学会などの調査で分かった。
調査は昨年12月、東京、千葉、埼玉、神奈川各都県に住む働く女性を対象に、民間の調査会社を通じて実施。201人から回答を得た。
その結果、一般的な疲労症状については「腰痛・肩凝り」で73.6%、「眼精疲労」で50.2%が「ある」と回答。一方、疲労やストレスで悪化する恐れがある女性特有の症状としては「月経痛」で64.7%、腹痛やいらだちといった症状が出る「月経前症候群」では63.2%が「ある」と回答した。
しかし、症状が出たときに医療機関で診察を受けなかった経験を持つ人は約8割。対応としては複数回答で「我慢する」が55.0%、「市販薬で様子を見る」が52.5%だった。
一方、職場環境については50.7%が「職場に相談しづらい」と回答。理由としては複数回答で「周囲に心配、迷惑を掛けたくない」(43.1%)、「相談できる雰囲気がない」(34.3%)、「仕事が忙しくて相談する余裕がない」(33.3%)。
調査した「さがらレディスクリニック」(東京都品川区)の相良洋子院長は「職場、家庭、医療機関などがそれぞれの立場で女性の支援態勢を整えるとともに、お互いに連携して働く女性を支援する対策が必要だ」としている。

