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◆米公聴会 中国軍拡を警戒 「アジアで影響力拡大意図」



平成18年3月5日(日) 産経新聞

 【ワシントン=古森義久】中国が大幅な軍事力増強を進めるのは、台湾攻略の能力確保のほかにアジアでの影響力を拡大するためだとする見解が、米国政府情報当局の責任者たちから表明された。

 中国は米国本土に届く戦略核ミサイルの増加のほか、遠洋海軍の建設や部隊の遠隔地投入能力の強化など広範な分野での軍事力増強に国家資源を投入しているという。

 こうした見解は上院軍事委員会が二月二十八日に開いた「脅威評価」の公聴会で表明された。ブッシュ政権を代表して証言したジョン・ネグロポンテ国家情報長官は中国について「グローバルな規模でパワーを拡大し、やがては米国にとって同等の競合相手となりうる」と述べる一方、「中国の経済拡大が世界での政治的影響力だけでなく遠隔地への兵力投入能力を増強する軍事近代化をあおっている」と強調した。

 同長官は中国軍近代化の内容について「兵器全般の近代化、戦術、地域レベルでのより効果的な作戦ドクトリンの推進、訓練、後方支援、動員などの改善」を列挙した。

 マイケル・メープルズ国防情報局長はとくに中国軍の近代化の最優先項目の一つが米国本土を攻撃できる戦略核ミサイルの規模、命中精度などの拡大だと述べ、中国はこれによって米国への抑止力を高めようとしている、と指摘した。メープルズ局長は「中国軍は潜水艦発射の射程八千キロのミサイルJL2を開発中で、現在すでに発射テストを終え、数年中に配備へと進む一方、台湾に近い地域などでの中・短距離弾道ミサイルの配備を一貫して増強している」とも証言した。

 同局長はさらに中国軍近代化の他の焦点として

(1)近代的な戦闘機の開発と取得
(2)遠洋海軍の整備
(3)水陸両用能力の強化
(4)サイバー戦争の研究
(5)情報戦争のドクトリン樹立

-などへの着手を報告した。

 中国がなぜ軍拡を続けるかについては上院軍事委員会側のジョン・ウォーナー議員が「どの国でも自国の安全保障のための一定の軍事力保持の権利があるが、中国の場合、なぜかその必要性をはるかに超えている」という疑問を提起。

 これに対し、証人側のマイケル・ハイデン国家情報次官は「中国の軍拡が自国の安全保障の域を超えていることは明白で、その動機は台湾攻略の能力保持だけでなく、アジア地域、ひいては国際的な場での影響力の拡大を意図してだろう。中国側には大国となれば、自動的に軍事力を強大にしなければならないとする思考があるようだ」と答えた。


◆中国国防費、18年連続で2ケタの伸び (日経06/3/5)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060305AT2M0401A04032006.html

 中国の2006年度(1―12月)の国防予算が前年度実績比14.7%増の2838億元(約4兆1000億円)に上る見通しであることが4日、分かった。同国国防費の伸び率は18年連続で2ケタとなる。

 他方、軍の近代化に向けたハイテク武器導入など「国防予算」以外の費目に分散して計上されている経費も多いもようで、周辺国では中国の軍備拡大への警戒論が改めて強まりそうだ。

 姜恩柱報道官が5日開幕の第10期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第4回会議を控えた記者会見で明らかにした。

 予算案は中央政府が全人代で提案する。姜報道官は積み増しする国防費の使途として(1)経済成長に伴う兵士の給与や福利厚生の向上(2)原油価格の上昇に伴うコストの増大(3)人材の強化と装備増強による防衛作戦能力の向上――を挙げた。

 実績ベースでは1989年度から2005年度まで2ケタ増を続ける国防費の背景には、台湾海峡の緊張への対策やシーレーン防衛の強化を進める胡錦濤政権の安全保障政策がある。軍備増強の柱は「近代化」だ。
by sakura4987 | 2006-03-05 10:24

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