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◆米で中絶禁止法案署名 サウスダコタ州

 (産経06/3/8)

6州追随も/容認派と法廷闘争へ

 米中西部、サウスダコタ州のマイク・ラウンズ知事(共和党)は六日、母体の生命に危険がある場合を除いて人工妊娠中絶を全面的に禁止する法案に署名した。新州法は中絶を合法とした一九七三年の連邦最高裁判決に反しており、中絶容認派との法廷闘争は必至だ。

 同州の動きはしかし、連邦最高裁判事に保守派の二人が相次ぎ任命されたのを受けたもので、同様の法案が州議会に提案されているオハイオ、インディアナ、ジョージアなど六州も、これに追随する可能性がある。

 サウスダコタ州の中絶禁止法は、母体に生命の危険があるとき以外の中絶を禁じ、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠でも中絶は認められないというもので、違反した医師には最高で禁固五年の刑が科せられる。

 ラウンズ知事は署名に際し、「世の中で最も傷つきやすく無力な存在の胎児を中絶するのは誤ったことだ」と述べ、州法の正当性を主張した。知事は中絶容認派による差し止め訴訟などに数年はかかるとし、「発効を当面見送る」とも述べた。

 実際、同州で唯一、中絶手術を行う医院を運営する団体、「プランド・ペアレントフッド」は「州法は憲法違反だ」として法的手段を取ると表明。中絶反対派はこれに対抗、州法を守るための訴訟費用の基金を立ち上げることを明らかにしており、早くも法廷闘争の前哨戦が始まっている。

 中絶の是非をめぐる判例では、連邦最高裁のロウ対ウェイド判決(七三年)で女性の中絶決定権が認められている。同最高裁はまた、二〇〇〇年に妊娠後期の一部の中絶を禁止するとしたネブラスカ州の「部分的出産中絶禁止法」にも五対四で違憲判断を下している。

 だが、ここにきて保守派のロバーツ氏が最高裁長官に就任、中間派のオコーナー判事の後任に保守派のアリート判事が任命され、最高裁の保守化は進んでおり、同知事は「七三年の判断を覆すのは可能だ」としている。

 もっとも、ブッシュ大統領は今月一日、米ABCテレビに対し、「中絶が容認されるのはレイプ、近親相姦、母体に危険が及ぶときと考えている」と述べ、サウスダコタ州のケースとは距離を置く考えを示している。

 連邦最高裁が、〇三年に連邦法として成立したものの、全米の複数の控訴裁判所から「違憲の疑い」が指摘されている「部分的出産中絶禁止法」に関する審理を始めると、この二月に決めたこともあって、中絶をめぐり米世論を二分する司法論争が展開しそうだ。
by sakura4987 | 2006-03-12 16:53

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