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自民党新憲法草案

「東京」05/10/29


独自派『歴史、伝統ない』

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20051029/mng_____kakushin000.shtml

 半世紀にわたる自主憲法制定の悲願を込め、自民党の新憲法
草案が二十八日、ついにベールを脱いだ。草案は焦点の九条だ
けでなく、前文をはじめとして全面改正を目指す意欲作だが、
これがそのまま現実となるかどうかは別問題。草案をめぐって
は、内容と改憲へのペース次第で、いたるところにねじれや食
い違いが存在する。 (政治部・三浦耕喜、本田英寛)

 立党五十年を機につくる草案だから、あくまで自民党らしさ
を追求するか。それとも、改憲要件である両院全議員の三分の
二以上の賛成を得るため、公明、民主両党の理解を得やすい案
にするか-。

 新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)の草案づくりは
今年一月以来、党内の「独自派」と「協調派」が意見をぶつか
らせながら進んだ。そして、最終的に「協調派」の意向を反映
した内容となった。

 「独自派」とは一線を画す宮沢喜一元首相は、この日の草案
を「自分が予想したより、はるかに穏やかなものができた感じ
だ」と歓迎した。

 ところが、「独自派」の反応はまったく逆。独自色を打ち出
した内容にこだわる中曽根康弘元首相は、草案が提示された全
体会議終了後、「(前文から)日本の歴史、文化、伝統、国柄
が完全に抜けている。そういう不満が爆発的にあった」と、声
を震わせた。

 中曽根氏は前文小委員長として、愛国心と国防の概念を強調
した独自色の強い前文素案を作っていた。これらの文言は、草
案からきれいに抜け落ちていた。

 九条をめぐっても、草案に異論が噴出。一項の「戦争放棄」
の条文がそのまま維持されたことについて、国防族の代表格で
ある石破茂前防衛庁長官は「九条一項は不戦条約を基にしてい
るが、当時とは国際情勢が変わっている」とかみついた。

 「独自派」から不満が出るのを承知で、草案が保守色の薄い
内容になったのは、草案策定の責任者である起草委事務総長の
与謝野馨政調会長と、舛添要一事務局次長がいずれも「協調派
」ということが大きい。

 ある民主党幹部が「自民党のタカ派的な改憲論者こそ究極の
護憲派だ」と皮肉るように、中曽根氏ら独自派の論理では、公
明、民主両党の賛成を得るのは不可能に近い。そこで、障害と
なりそうなものをそぎ落としていった結果、この日の草案がで
き上がった。起草委の全体会議では、異論をさえぎり、最後は
森氏への一任という形で強引に了承を取り付けた。だが、公明
、民主両党から理解を得やすいということは党内の理解を得に
くいということでもある。

 今後の改憲への段取りをめぐっても、別な思惑の違いが浮か
び上がる。

 憲法改正への動きとしては、今国会で設置された衆院憲法調
査特別委員会で、憲法改正手続きを定める国民投票法案の議論
が進行中だ。今のところ、法案提出前の調査にとどまっている
が、自民党は来年の通常国会で、公明、民主両党と合意の上で
同法案を国会に提出、成立を図る方針だ。その上で、国会法を
改正して「憲法常任委員会」を設置し、与野党で改憲草案を練
る―という段取りを描く。先の衆院選で大勝した自民党として
は、今の衆院任期中に改憲への流れを決めてしまいたい思いが
ある。

 だが、これにブレーキをかけるのが公明党。平和路線を取る
同党の支持母体・創価学会の声を背景に、公明党は自民党ペー
スの性急な改憲には反対だ。

 実際、今国会の冒頭で特別委員会が設置された際も、常任委
員会を目指した自民党に異を唱え、国会の度に設置手続きが必
要な特別委へと「格下げ」させた。国民投票法案成立後のスケ
ジュールも、「先の憲法調査会最終報告を精査する作業が先」
(公明党特別委委員)と、草案を練るのはまだ早いとの立場だ


 民主党も、三十一日に憲法提言を取りまとめる運びになって
いる。前原誠司代表の新体制下で積極姿勢が目立つものの、旧
社民党系議員を抱えることから、「スピードを上げると荷崩れ
する」(民主党関係者)事情を抱えている。
by sakura4987 | 2006-03-15 04:25

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