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◆陸海空、指揮を一元化

 (世界日報 06/3/18)

災害派遣、イラク支援も移行  27日から自衛隊統合運用・防衛庁

 防衛庁は、陸海空三自衛隊の指揮・命令系統を一元化する統合運用体制に二十七日から移行する。統合幕僚会議が廃止され、新たに統合幕僚監部が発足。

 三自衛隊は新設の統合幕僚長が一元的に運用する体制となる。災害派遣や陸自と空自のイラク派遣の部隊運用も各幕僚監部から統幕監部に指揮権が移る。

 自衛隊の運用は現在、陸海空の各幕僚長が個別に防衛庁長官を補佐しているが、統幕長が一元的に長官を補佐することになる。複数の自衛隊を運用する必要がある事態では「迅速に意思決定でき、早期対応が可能となる」としている。

 統幕長、同副長の下に総務、運用、防衛計画、指揮通信システムの四部を編成し、報道官も置く。定員は現在の統幕事務局約四百人から約五百人に増える。一方、陸海空各幕には訓練や装備などの後方支援部門が残る。

 弾道ミサイル防衛(BMD)、大規模震災対処、離島侵攻対処、在外邦人輸送、国際緊急援助活動などが必要な場合は陸海空三自衛隊による「統合任務部隊」を編成、一体的な運用を展開する。

 例えば「南関東地震」が起きた場合には、関東地方を管轄する陸自東部方面総監、海自横須賀地方総監、空自実動部隊を指揮する航空総隊司令官が長官の命令により統合任務部隊を編成。被災地に部隊を展開し、救援物資の輸送に当たる。統合任務部隊への長官の指揮・命令は統幕長を通じて行われる。

 また、陸海空各幕に対して、統幕監部への求心力を持たせるため、統幕監部に勤務する人は人事上の優遇策を取ることも検討されている。
by sakura4987 | 2006-03-18 10:37

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