人気ブログランキング |

★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆【スポーツの政治学】(3)台湾、北京への疑念 「中国の一部」どこまで

平成18年1月6日 産経新聞

 「北京がどのような動きを見せるか。注意深く観察を続けている」。
台湾当局で対中政策を扱う行政院(内閣)大陸委員会の黄偉峯・副主任
委員は緊張を隠せない。

 二〇〇八年北京五輪まであと二年。中国の政治的圧力で国際空間を狭
められる一方の台湾にとって、「平和の祭典」のオリンピックは世界に
存在感を示す絶好の機会だ。

 しかし中国が主催国となる北京五輪では事情が異なる。「台湾は中国
の一部分だ」との主張を変えない中国が北京五輪でどう台湾を扱うか。
五輪を政治利用しないか。疑念は深まるばかりだ。

 二〇〇四年のアテネ五輪。会場に響く「中華隊、加油(ジャーヨー)
(がんばれ)!」の声援に励まされ、台湾は史上初の五輪金メダルを、
テコンドーで男女一個ずつ手にした。

 だが、表彰式では国旗である「青天白日満地紅旗」ではなく、梅の花
をデザインした五輪用の旗が掲げられた。「国歌」も同様。会場に響い
たのは、三民主義をたたえた正式な「国歌」ではなく、第二国歌に相当
する「国旗歌」が流された。

 「チャイニーズ・タイペイ」。国際オリンピック委員会(IOC)の
正式メンバーである台湾の名称は、中国の圧力下で台湾が一九八一年に
妥協したギリギリの扱いだ。

 だがその妥協点も北京ではあやふやになる。

 台湾のスポーツ相にあたる陳全寿・行政院体育委員会主任委員によれ
ば、欧文表記が正式となるIOCだが、漢字表記は中台で異なる。「中
華台北」とする台湾に対して、中国側では「中国台北」。すなわち「中
国の一部分としての台湾」との政治的意図だ。英領を離れた香港の「中
国香港」と同列であり、北京五輪では中国式の漢字表記受け入れを台湾
側に迫るおそれがあるという。

 聖火リレーのルート問題もある。北京五輪組織委員会は、香港とマカ
オ、台湾も聖火リレーに含める意向を示しているが、仮に香港から台湾
を経由して中国大陸に向かうルートなら、「台湾は中国の一部分」との
中国の政治宣伝に乗ることになり、「拒否せざるをえない」と陳氏。微
妙な点だが、台湾の尊厳をいかに守るかが課題だ。

 大陸委員会の黄氏に言わせれば、そうした課題は「台湾だけの問題で
はない」。中国がIOCで規定された台湾の権利を侵す行為は、「中国
による国際秩序への挑戦とみなすべきだ」という。中国は日米などがど
こまで中国の独断を許容するか北京五輪で限界点を試してくる、と考え
ている。

 昨年四月には中国の人権侵害を理由に、米共和党議員が〇八年五輪の
開催地変更をIOCに求める決議案を下院に提出するという一幕もあっ
た。北京でのサッカー・アジア杯では、中国が民衆の反日行動を抑えら
れなかった。黄氏は「国際社会はもっと中国の秩序破りに関心を払って
ほしい」と強調する。

 北京五輪は開催のタイミングが微妙だ。台湾では〇八年三月に次期総
統選を控える。選挙の行方次第で、中国が五輪前に中台関係を緊張局面
に持ち込む可能性もある。

 「政治をスポーツの世界に持ち込むべきではなく、ぜひ北京五輪を成
功させたい」とする体育委員会の陳氏も、「中台の政治緊張が極度に高
まる事態となれば台湾は『平和の祭典』への参加の意味を失う」と話す。
“北京五輪ボイコット”という苦渋の選択もありうることを示唆した形
だ。
by sakura4987 | 2006-03-19 16:26

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987