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◆「配当漢字」脱却が国語力向上の鍵

◆教育(読書・国語・英語教育) / 2005年03月05日

◆「配当漢字」脱却が国語力向上の鍵  産経新聞

 日本漢字教育振興協会 理事長土屋秀宇 62(東京都渋谷区)

 国語力低下の実態が明らかになるにつれ、「ゆとり教育」の弊害だとする論調が目立つようだ。確かにそれも一因ではあるが、問題の本質はほかにある。

 そもそも国語力の低下は、小中学生のみならず国民全体に及んでおり、今に始まったことではあるまい。私は国語力低下の根本の原因は、小学校における「かな先習」と「学年別配当漢字」にあると考えている。

 この「かな先習」と「配当漢字」の背景には、「漢字はかなよりも難しい」との固定観念があるからだが、それをくつがえし、低年齢の子供ほど漢字を好み、覚える能力が高いことを世に知らしめたのは教育学博士の故石井勲氏で、実に半世紀も前のことであった。

 実際、私どもの実践によれば、低年齢児のみならず知的障害児や自閉症の子も、ほぼ例外なく漢字を好むことが分かっている。これは、漢字とかなでは脳の処理領域が異なることと関係しているらしい。

 ところで、人間の思考活動は言葉を手掛かりにして行うゆえ、身につけている言葉の数が、その人の理解・思考・表現の幅を決めることになる。したがって、語彙(ごい)の入力作業こそが最も重視されねばならぬはずである。「むしパン」という字を見て「何の虫が入っているの?」と質問した児童がいたが、語彙の不足が誤った思考をもたらす好例である。

 漢字は瞬時に読み取り情報を得ることができる入力には最適の文字である。この意味において「配当漢字」は児童の語彙入力を制限し、国語力向上の大きな妨げになっていることに気付くべきだ。

 しかし、学校現場ではまだまだ配当漢字の枠から脱却できずにいるのが実情である。だが、この枠を脱却する最善の道がある。語彙の宝庫である名詩名文を朗誦させることである。これによって、教員が配当漢字の足枷(かせ)から自ずと脱却できること請け合いである。

 いま、国語力低下に歯止めをかけたいとの危機感から発した和歌山県や東京都世田谷区の試みが注目されているが、漢字の「読み先習」による語彙の入力を発想の根底に据えた大胆な改善を目指してほしいものである。

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◆学力テストやはり読解力不足、国際調査の弱点裏付け

◆教育(読書・国語・英語教育) / 2005年03月05日

◆学力テストやはり読解力不足、国際調査の弱点裏付け (2005/3/4/20:54 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050304it13.htm


 小学5年生と中学2年生を対象に、岩手、宮城、和歌山、福岡の4県で実施された初の統一学力テストの結果が、4日公表された。

 小5は各教科とも良好な成績だったが、中2は数・理・社の3教科で期待された成績を下回った。

 「読解力」や「記述・論述式問題に対処する力」の不足も目立ち、昨年末に結果が公表された国際学力調査で判明した“弱点”が改めて裏付けられる結果となった。

 調査は昨年秋、改革派と称される知事や学者、経済人で組織する「地方分権研究会」が、知事が会のメンバーになっている4県の児童生徒計約12万人を対象に実施。学習の定着度を測り、教育行政に生かすのが狙いで、各県教委とテスト業者で問題を作成し、設問ごとの難易度に応じて「期待正答率」を設定した。

 その結果、小5は国・数・社・理の各教科とも、半分以上の問題で期待正答率を満たす成績だった。これに対し、中2は国・英は良好だったが、数・理・社は期待正答率に達した設問が半数を下回り、課題の残る結果となった。

 4県全体の平均正答率は、小5は各教科とも70%前後。中2は国・英が70%前後で、数・理・社はすべて50%台だった。各県間の成績に大きな格差はなかった。

 テストでは、読解力を必要とする問題の正答率が低く、記述・論述式の問題では無解答が目立った。同会では「最初から解答をあきらめてしまう子や、自分の考えを文章にまとめる力が不十分な子が多い」と分析している。
by sakura4987 | 2006-03-19 17:21

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