◆歴史教科書批判が原因か…中国人気紙が停刊処分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060125i316.htm
【北京=末続哲也】中国有力紙「中国青年報」の付属週刊紙「冰点
週刊」が、24日に停刊処分を受けたことが、同紙関係者により明ら
かになった。同週刊紙が11日付で中国の歴史教科書の問題点を指摘
したのが原因と見られる。
問題の文章は、袁偉時・中山大教授が執筆。1900年の義和団事
件で、1か月内に児童53人を含む外国人231人を殺害した残虐行
為の記述が中国の歴史教科書にほとんどない点などを指摘、日本の歴
史教科書を批判するだけでなく、自国の歴史教科書の記述も見直すよ
う訴えた。
中国青年報は、胡錦濤・国家主席の出身組織でもある中国共産主義
青年団の機関紙。比較的自由な報道姿勢で知られ、特に斬新な切り口
の記事を掲載する冰点週刊は人気が高かった。今回の処分は、胡錦濤
政権による言論統制強化を改めて浮き彫りにしている。
中国では昨年末にスクープを連発してきた人気日刊紙・新京報の編
集局長らが更迭されるなど、近年、報道規制が強化されている。
(2006年1月26日1時5分 読売新聞)

