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◆【双方向プラザ】会津藩の「什の掟」

【読者から】
 衆院予算委員会(二月七日)のテレビ中継を見ていたら、犯罪を起こさない人間をつくるための参考になるとして、会津藩(現在の福島県会津若松市など)の「什(じゅう)の掟(おきて)」が取り上げられていて、関心を持ちました。一部が紹介されただけでしたので、全文を知りたいと思います。=東京都、男性(36)

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 ■「ならぬことはならぬ」精神 道徳教育にも活用

 会津藩では、藩士の子供は十歳になると藩校「日新館」に入学しました。それ以前に、六-九歳の子供は、区域ごとにグループを作り、礼儀など武士の子供としての心構えを学んで藩校入学に備えました。このグループは十人一組を意味する「什」と呼ばれ、グループ内の規則が「掟」です。什では、身分や家柄の上下はなく、年長者が「什長」となっていました。

 子供たちは什の掟を什長に続いて一つひとつ読み上げて全員でお辞儀をし、それがすむと、什長が掟に背いた子供がいれば罰を与えました。一番重い罰が「派切り」という仲間はずれでした。こうなると、親が什長にわびを入れないと許してもらえなかったといわれています。

 「戸外で婦人と言葉を交えてはならぬ」など、現代では通用しない部分もありますが、「ならぬことはならぬ」という文言は、幕末から約百四十年を経た今でも、会津地方の人たちがよく口にし、その精神は親から子へと受け継がれています。「会津人は頑固」とよく言われるのは、こういう気質があるからだといわれています。

 リクルート事件で退陣した竹下登首相(当時)の後継自民党総裁に推された会津若松市出身の伊東正義・党総務会長(同)は、「本の表紙を変えても中身を変えなければだめだ」と自民党の体質を批判して総理のイスを固辞し、「会津っぽ」の高潔さ、それゆえの頑固さを印象づけました。

 モラルの荒廃が叫ばれている中、会津若松市教育委員会は平成十四年に現代版の什の掟ともいえる「あいづっこ宣言」を作りました。什の掟の文言の一部を取り入れた印刷物を市内の各学校や家庭に配り、現代の道徳教育に活用しています。また、「什の掟」は藤原正彦氏のベストセラー「国家の品格」でも紹介されています。(伊藤謙明)
by sakura4987 | 2006-03-21 14:10

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