◆中国が中間線越え調査 東シナ海、航空機で
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200604010110.html
日本と中国が対立している東シナ海のガス田開発に関連し、中国が今年に入り東シナ海の日中中間線を越えて複数回にわたり、目的を明かさないまま航空機を使った調査活動を行ったとして、日本政府が抗議していたことが一日、分かった。資源調査に向けた基礎的なデータ収集を行った可能性があるとみられている。日米関係筋が明らかにした。
調査実施にあたり、中国は事前に通告した。日本は、調査の目的に関し情報提供を求めたが、そのまま調査を行った。日本は事態を放置すれば、自らの排他的経済水域(EEZ)内での中国の活動を黙認することになりかねないとして抗議に踏み切った。中国は回答していない。
日中両国が主張するEEZは東シナ海で重なっているため、日本は中間線を境界にするよう求めている。一方、中国は中間線を越えて沖縄近海の「沖縄トラフ」までが海洋権益を主張できる自国の大陸棚としており、航空機による調査もこうした主張に沿った動きとみられる。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝やガス田開発などをめぐり日中関係が冷却する中、中間線を認めていない中国側が調査を強行、既成事実化を図るとともに、日本の対応を探ったとの見方もある。
日中間には東シナ海で双方の海洋調査船が行う調査活動について事前通報制度があるが、航空機による活動は取り決めがない。日本は中国への対抗措置を含めて検討中。
専門家によると、国連海洋法条約はEEZ内で他国の海洋調査には同意を与えるのが原則だが、資源探査に関しては拒否できるという。日本は「海洋調査か、それとも資源探査が目的か情報提供を求めたが回答が得られなかった」としている。

