◆ネパールでゼネスト 政党と毛派協調、政府厳戒
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006040601001837_World.html
【カトマンズ6日共同】ネパールのギャネンドラ国王による直接統治に抗議するため主要7政党が呼び掛けたゼネストが6日、4日間の予定で始まった。反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派が同調するという過去にない動きで、政府は厳戒態勢を敷いている。
この日、首都カトマンズ市内はほとんどの商店が閉まり、学校も休校になった。多数の治安部隊が要所に配置され、政党の抗議デモに備えた。
今回のゼネストは、1990年4月に民主化運動により当時のビレンドラ国王が複数政党制の復活などを受け入れたことを記念し計画された。ネパール会議派総裁のコイララ元首相は声明で「大衆行動により不正義と暴力、危機から国を救おう」と訴えた。国王は王妃とともに西部を視察中で首都を離れている。
◆毛派が一斉攻撃、ヘリ墜落 ネパール (西日本 06・4・7)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20060407/20060407_001.shtml
【カトマンズ6日共同】ネパールの首都カトマンズ南方のサルラヒ地区で5日夜、反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派が政府施設や治安当局の宿舎などに一斉攻撃を行った。さらに現場に向かっていた政府軍ヘリコプターが墜落した。
毛派は6日の声明で、ヘリを撃墜、兵士10人以上を殺害するなど「歴史的な勝利を収めた」と発表。一方、政府軍側はヘリ墜落は事故と主張、兵士3人が遺体で見つかったとしているが詳細は明らかにしていない。地元紙はヘリ撃墜で15人が死亡したと報じた。
治安当局筋は地上での戦闘で警官5人、毛派4人、市民2人の少なくとも計11人が死亡したと述べた。
地元メディアの報道では、戦闘は6日未明まで続き、毛派は刑務所も襲撃、メンバー22人を含む計129人を解放した。