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◆加害の歴史から平和を考える(1)「兵舎に代えて学校を」 

(人民網 06・4・19)

http://j.peopledaily.com.cn/2006/04/19/jp20060419_59106.html

抗日戦争中、日本軍の拠点として建設された黒龍江省孫呉県。軍属を中心に人口10万人を数えた市街には、発電所の遺構や、従軍慰安婦が働いたという軍人倶楽部の廃墟が立つ。70年の歳月を飛び越え、侵略の歴史が眼前に突きつけられる。731部隊の支部も、孫呉にあった。

その孫呉の町外れに、日本からの寄付で建った小学校がある。

「孫呉緑之風希望小学校」。JR東日本労組大宮地方本部が民間から寄付金約300万円(20万元)を集め、2004年開校した。開校後も、組合員が毎年学校を訪問し、子供たちや地元の人々と交流を続ける。

「希望小学校」は、貧しい農村地区に、中国内外からの寄付で小学校を建設する中国青少年発展基金会のプロジェクト。JR東日本労組は基金会のパートナーとなり、同労組の各地方本部が分担し、これまでに19の小学校を建てた。

大宮地方本部が孫呉を選んだ決め手は、民家を借りて授業をする程、教育環境に恵まれていなかったこと。何より「日本軍が侵略し、開拓団を送り込んだ歴史」だったという。

今年4月中旬、3度目の訪問団が孫呉を訪れた。20歳の駅職員から、65歳の元運転士まで総勢15人。大半が中国は初めてだった。

4月13日午前、ハルビンから10時間かけて到着した一行を、80人余りの生徒たちが出迎えた。小雪をおして「ホアンイン、ホアンイン(歓迎歓迎)」と歓声が上がる。「いやあ、照れますねえ、かわいいですねえ」とほほ笑む訪問団。

交流の段取りは、若手職員を中心に「まず中国語で自己紹介して、フォークダンスをしてからスポーツ」など細かく打ち合わせていた。

しかし「ジェンカ」の音楽がかかると、子供たちは踊りだしたら止まらない。あとは子供と肩を組んで踊る人、小学生20人を相手にサッカーする人、校庭の片隅で鉄棒する人。打ち合わせとは全く違ったが、年を忘れて思い切り遊んだ。

「言葉もできないし、うまく交流できるか不安だった」という菅野勉さんは、縄跳びの二重跳びを披露して子ども達に囲まれた。交流を終え「加害の歴史を知り、ここに小学校を建てた意味が分かった。今日出会った子ども達の将来まで見守っていきたい」と話した。

校庭の隅には、日本軍の兵舎の土台が今も残る。「孫呉を侵略した日本人を、恨む気持ちは無いのか」と記者が訊ねた。趙文強校長は「歴史は歴史として記憶する」と答えた。そしてサッカーに興じる子どもと日本の若者を目で追いながら「次の世代の若者が、ああやって毎年交流するのが、何よりですよ」と言葉を重ねた。

サッカーは4対0で小学生チームの勝ち。同労組大宮地本は、来春も孫呉を訪れるつもりだ。(北海道新聞 佐藤千歳)

写真説明1:孫呉緑之風希望小の子どもたちに笑顔で見送られるJR東日本労組大宮地

写真説明2:「中日対抗戦」に熱中する孫呉の小学生とJR東日本労組の若手職員



◆加害の歴史から平和を考える(2)731部隊跡に立つ若者 (人民網 06・4・19)

http://www.people.ne.jp/2006/04/19/jp20060419_59109.html

「許してもらおうなんて、ムシのいいこと言っちゃいけねえよ。人間のやることじゃなかったんだから」。

日本からの寄付で黒龍江省孫呉県に建てた緑之風希望小学校を訪ねるJR東日本労組大宮地方本部の旅。ハルビンへ戻る夜行列車で、元運転士の富岡さん(65歳)がボソッとつぶやいた。

中国の子供たちとの交流とともに、日本による中国侵略の歴史と向き合うことが、旅の目的だ。

小学校での交流を終えた一行。翌14日、中ロ国境の町、黒河市の博物館に立ち寄った。

「日本軍中国侵略罪証陳列展」の展示を見ていると、男性館員がやって来た。日本人と知り、険しい表情でカメラを押さえる。写真を撮るな、という仕草。メンバーにトイレを借したと知り「日本人になんか便所を貸すな」と声高に話す若い館員もいる。

だが展示を見終わった富岡さんたちは「謝謝(シエシエ)。見せてくれてありがとう」、館員に深深と頭を下げた。館員の表情が少しだけ緩んだように見えた。

富岡さんは5歳まで、軍人だった父の居た孫呉で育った。1945年8月、黒龍江(アムール河)を越えたソ連軍から逃れ、中国東北部を母、姉と1年間さまよい、博多に帰り着く。

孫呉時代の記憶は無いが、その空白を埋めるように、日中戦争の本を読み続けてきた。黒龍江で見た歴史の展示には、明らかな誤りもある。富岡さんは言う。「(抗日戦争についての中国側の主張が)全部事実とは思えない。でも日本人と日本政府が、自分の犯した罪を認めて、真実を徹底的に求めない限り、真実は分からないままだよ」。

★ ★ ★

旅の最後の目的地は、ハルビンの731部隊罪証陳列館だった。

ここを訪れるために、大宮地本の15人のメンバーは事前学習会を開いている。予備知識はあった。それでも、感想を話しながら見ていたメンバーの口数が、次第に少なくなっていく。生体解剖で取り出した内臓をかけたという金具、人の骨を切ったというノコギリ。人体実験を告白した元731部隊員のビデオに、若いメンバーは黙ってメモを取るペンだけを動かし続けた。 

今回の旅の最年少参加者は、駅職員の木村さん(20歳)だった。高校は歴史の授業を選択しなかったため、731部隊のことは今回の旅に参加するまで知らなかったという。「本と、実際見るのと”誤差”ってありますよね」と感想を話す。

中国人の捕虜に、人為的に凍傷を起こさせたという建物の前。黄土色のレンガが、4月でも凍り付いているように見える。「戦争やると731部隊みたいなこと出てくるじゃないすか。だから今、(政府に)戦争やらしちゃいけないんすよ」。木村さんは、自分に言い聞かせるように、ゆっくりと話した。(北海道新聞 佐藤千歳)

写真説明1:関東軍の侵略行為についての展示に見入る参加者

写真説明: ハルビンの731部隊による「凍傷実験室」を見学するJR東日本労組大宮
by sakura4987 | 2006-04-20 10:38

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