◆沖ノ鳥島への活動支援、元水産庁部長夫妻が都へ1億円 (読売 06/5/26)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060526i213.htm
日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の周辺海域が日本の排他的経済水域(EEZ)であることを主張する東京都の活動を支援しようと、元水産庁漁港部長の坂井溢郎さん(81)、喜和子さん(80)夫妻(豊島区在住)が26日、1億円を寄付した。
2人は「お世話になった水産への恩返しがしたい」と話している。
坂井さんは1978年に水産庁を退職後、全日本漁港建設協会の名誉会長を務めるなど、長年水産の仕事に従事。「子孫に残す財産として、沖ノ鳥島を守って経済開発にも役立つようにしておくのが我々の責任」と感じ、寄付を決意した。1億円は「50年かけてこつこつためたお金」という。
都は昨年度から周辺海域で漁業活動をしている小笠原島漁協に補助金を出しており、石原知事は「有意義に活用させてもらい、都の取り組みを推進したい」と感激しきり。坂井さんの希望に沿って、活動をPRするための同島の映像資料を作成する方針だ。
沖ノ鳥島については、中国政府が「島ではなく岩」と主張し、EEZを認めていない。このため、国でも灯台の設置や島を波の浸食から守るためのサンゴ増殖技術の開発を進めている。