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◆アジア発 台湾の「オタク」 「日本大好き」に危うさ (産経 06/5/30)



 「イラシャイマセー」「可愛●(クーアイヨー=かわいいよ)」-。白いエプロンにフリルの飾りをあしらった「メード服」の女の子は、自作の「同人誌(マンガ本)」を売ろうと、呼び込みにも熱が入る。

 近くでやはり自作のキャラクターグッズを並べる女の子は、カチューシャに布製の「猫耳」。多くは十代から二十代の若者で、中国語なまりの日本語もほほえましく聞こえてくる。

 台湾に「コスプレ(コスチューム・プレー)」が初上陸したのは約十年前。当初は一部のアニメファンらによる模倣文化だった。その後、ドラマなど日本ブームを追い風にファン層を広げ、最近は主要テレビ局もコスプレ・イベントとなれば中継車を送り込むほどだ。

 台湾の「オタク」が同人誌などを即売するため名門、台湾大の一隅を借りて開いた台湾版「コミケ(コミック・マーケット)」をのぞいてみた。

 四月末のこの日、最高気温は三〇度に迫り、会場の同大体育館(通称、「巨蛋」=ビッグ・エッグ)はうだるように蒸し暑い。だが、参加者たちは紫やピンク色のカツラをかぶり、アニメのキャラクターをまねた派手な衣装を身につけて、悦に入る。屋外では、「オタク」たちが、ポーズを決めるコスプレ・ギャルをカメラに収めていた。

 「哈日族(ハーリーズ=日本大好き族)」がいる台湾は日本のポップ・カルチャー(大衆文化)をいち早くのみ込むアジアの代表格であり続けてきた。コンビニや専門店には日本のマンガ雑誌やコミックス(マンガの単行本)の翻訳版が並び、若年層の心をとらえて放さない。価格は日本の七割程度と、中高生もお小遣いで手が届く範囲だ。

 ケーブルテレビには現地語に吹き替えた日本のアニメ専門チャンネルがあるし、ドラマやバラエティー番組を常時放映するチャンネルは日本情報の発信源である。「オタク」男の純愛を描いたドラマ、「電車男」も放映直後から話題になった。

 最近では、在日台湾人がドラマなど日本の人気テレビ番組を録画してネット配信し、「哈日族」たちはこれをダウンロードして「日本感度」を競う。違法行為ではあるが、日本駐在経験を持つ台湾人ジャーナリストは「需要があるから止めようがない」と苦笑する。日本では白眼視されがちな「オタク」も台湾では「カッコイイ」日本の象徴となっているようだ。

 ただし、日本語教育を受けた台湾の年配世代とは違って、「オタク」たちは、日本語を話せるわけではないし、伝統的な「日本文化」に造詣が深いというわけでもない。

 彼らが日本にひかれる理由について、先の台湾人ジャーナリストは「単なるファッションに過ぎない」とあっさり言ってのける一方で、「台湾人は多様な文化にさらされる複雑な歴史をたどってきた。前向きにとらえれば、発想が柔軟で、良いと思えばどんな文化でも受け入れるということになる」とも指摘する。

 日本政府は今年、アニメやマンガを駆使しての「文化外交」に本腰を入れているという。だが、日本のポップ・カルチャーの上澄みしか知らない次世代の台湾人を考えるとき、日台関係は心のきずなを欠いたまま、政治の風向き次第で今の友好ムードも変質しかねない危うさをはらんでいるような気がしてならない。(台北 長谷川周人)


●=クチヘンに約
by sakura4987 | 2006-06-02 13:33

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