◆靖国参拝 日中間の障害否定 御手洗経団連会長「首相は適切に判断」 (産経 06/6/2)
日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は1日、大阪市内のホテルで記者会見し、経済同友会が小泉純一郎首相の靖国神社参拝に再考を求めたことについて「小泉首相は適切に判断して行動している。経団連は過去に(靖国神社に関する見解を)とりまとめたこともないし、これからも予定はない。
それは政治の仕事だ」と述べて距離を置く姿勢を示した。その上で、「靖国参拝が中国との経済関係で障害になっていることはない」と断言した。
同友会は5月9日、日中関係を改善するための提言を発表。この中で靖国参拝が「首脳レベルの交流を実現するうえでの大きな障害」と指摘し、参拝自粛を求めた。これに対して、小泉首相は「1つの意見でしょう。商売と政治は別だ」と不快感を示していた。
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◆「みんなで参れる施設に」経財相が靖国分祀論に言及 (朝日 06/6/2)
http://www.asahi.com/politics/update/0602/001.html
与謝野経済財政相は2日午前の記者会見で、A級戦犯を合祀(ごうし)している靖国神社について「宗教法人だから国の干渉を受けないと主張している。半ば当然のことだ。一方、国の唯一の慰霊施設だとの主張もされている。二つの主張が同時に成立するのは非常に難しい」と語った。
A級戦犯の分祀(ぶんし)も含めて神社が自主的に判断すべきだとの考えを示したものだ。
与謝野氏は「皇族の方であれ、政治家であれ、一般国民であれ何のためらいもなくお参りに行けるようにする。靖国神社の自主的な判断に委ねるしかない」と主張。
併せて、終戦記念日の全国戦没者追悼式に言及し、「武道館で行われる慰霊祭で、国家行事としては完結していると考えるのが自然だ」とも語った。
靖国神社側は従来、分祀について「神社祭祀(さいし)の本義から考えてありえない」と主張している。