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◆中国が望む日中友好とは何なのか  平成16年9月4日(土)産経新聞



杏林大学客員教授・田久保忠衛  徹底した反日教育の行きつく先

≪反日抗日で一色の観光地≫

 当たり障りはないが、何の意味もないと思う-。日本経済新聞八月十四日付に「日中の近代史に詳しい王新生・北京大学教授は『日中双方でナショナリズムが強まっている』との見方を示したうえで、感情的にならないことが何より必要だ」と紹介されていたのを読んだ感想である。中国におけるサッカー・アジアカップで起きた激しいブーイングを中国外務省報道官は「日本の一部報道に誇張があった」と論評したが、そのような雰囲気の中で王新生教授がこれだけの発言をするにも勇気を要したかもしれない。

 学校教育で近現代史を重視し、いわゆる列強の中でもとくに日本の「悪業」をたたき込み、各地に「国防教育基地」や「愛国主義教育基地」を設け、内外の観光客に実地教育をしている国と、教科書から近現代史を削り取り、中韓両国からの非難に怯(おび)えてきた国の相違を王教授はどれだけ理解されているのか。

 サッカーに負けた腹いせに日の丸を平気で焼き、公使の自動車の窓を破壊する国民と、オリンピックの表彰台に立ちながら声高らかに君が代を歌う者も少ない国民の差は同一に論じられるのかどうか。双方のナショナリズムの行き過ぎを公平に戒める性格の問題ではあるまい。

 中国政府は日中友好を言うが、実は友好を妨げているのは中国であることを知るべきだろう。盛夏の中、それもブーイング事件で頭が熱くなっている時期に訪れた旅順で、強烈な印象として焼き付いたのは二〇三高地の爾霊山(にれいさん)に建てられた記念碑の文言である。乃木希典将軍は「旧日本軍国主義の頭」とされており、高地に屹立する塔は「日本帝国主義が外国を侵略した犯罪の証拠と恥辱柱(ママ)となっている」と罵倒されているではないか。それも、歴史観の相違だと理屈で割り切って我慢しよう。が、日本が戦ったロシアを批判する文章はどこにも見当たらない。

 大連、旅順はロシアとソ連に二回にわたって支配されたはずだ。中国人の案内人は旅順の岩盤を刳(く)り貫いたロシア司令部建設に三千人の中国人が動員され、秘密を保持するため全員が射殺されたと、こともなげに説明していたが、中国側の怨みを示す碑文などはないのだ。

≪日本人見学者に反省説諭≫

 恒久的な施設を反日教育の現場に据えているのは旅順の「日露戦争除列館」が「旅順口区国防教育基地」に、撫順の「平頂山博物館」が「国防基地」「愛国主義教育基地」に、瀋陽の「九・一八歴史博物館」が「国防基地・現代的愛国主義教育基地」にそれぞれ指定されていることで自明であろう。北京近郊の盧溝橋にある「中国人民抗日戦争記念館」と同じで、日本軍がいかに残虐非道であったかを根拠不明な写真やろう人形などで、これでもか、これでもかと見せつけられたときに通常の神経を持った日本人がどのような反応を示すか中国側は考えたのであろうか。

 瀋陽の「九・一八歴史博物館」は五年前に建てられた。戦後五十五年もたったあと、日中友好を説く政府によって敷地面積三万一千平方メートル、展覧面積九千百八十平方メートルもの広大な博物館がなぜ建てられたかの詮索は専門家に任せるが、館名は江沢民氏が揮毫(きごう)している。

 長春で満州皇帝溥儀が使用した「偽満州皇宮博物館」の入り口に入場者の誰もが読むように「九・一八を忘れる勿れ」との江沢民書が大きな石に書かれてどんと置かれている。見学を終えた後、案内人から「我々の目的はあくまでも日中友好にあります。皆さんは日本が何をしたかをよく学んだはずですから、帰国したら周りの人にその教育をしてください」と教えを賜った。

≪日中間に構造的な不均衡≫

 中国の要路の人々は教育の主な対象を中国人と日本人に向けていると考える。若いころから反日をたたき込まれた中国人は機会があるとブーイング事件のような騒ぎを引き起こすのも不思議ではない。それが日本人にどのような反応を与えるのかを中国の賢人たちは承知しているはずだ。

 国家主席時代の江沢民氏が訪日し、「歴史認識」を連発したことから日本人はとみに中国に警戒的になってきた。以後中国側にはいささかの反省もない。

 日中友好のカギは、効果の薄れてきている反日教育の軌道を中国自ら修正する以外にない。同時に日本側は近現代史を日本人の立場から若い人々に教えなければならない。日本政府が王教授のような第三者的態度に終始しているのは不可解だ。両国に存する構造的な不均衡が正常に戻らないかぎり、日中関係は開けないと思う。(たくぼ ただえ)
by sakura4987 | 2006-06-03 10:13

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