人気ブログランキング |

★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆【パリの屋根の下で】山口昌子 子供は誰が守る? (産経 06/6/7)



 「子供を親が守らずして誰が守るのか?」-。小学生が通学路で犠牲になる事件が日本で続発していることを知った知人のフランス人が、こう述べて、日本の親の無責任さを暗に批判した。

 知人に言わせれば、大事な子供は他人任せにしないのが鉄則。フランスでは、保護者による幼稚園児の送り迎えが義務付けられているほか、小学生も原則的に保護者が送迎する。

 朝は出勤途中の父親が子供を学校に送り届け、迎えは母親や祖母、お手伝いさんや近所の人(近くに住む級友の母親を含める)が必ず、学校の前で待ち構えている。

 保護者が迎えに行けない場合は、代わりの者の名前を事前に届け出る義務もあり、学校側はこの代理人以外の迎えの者には子供を渡さないことになっている。「お母さんが急病だから」といった口実の下、迎えを装って誘拐するケースを未然に防止するためだという。

 このフランス式制度で2人の娘を育て、同国のエリート校に入れ、約40年間の滞仏の後、数年前に帰国した日本人の知人が日本で子供が通学途中に犠牲になる事件があまりにも続くので、町内会幹事として、この「フランス式」を提案したら、こんな猛反発を買った。

 いわく、「小学生の送り迎えは子供を甘やかすことになる」「子供の通学路には学校が責任を持つべきだ」「母親が働いているから迎えに行けない」「働いている母親のために誰かが代われば、その母親が肩身の狭い思いをする」などなど。

 知人は「日本には連帯の精神がない。あるのは全責任を誰かに転嫁する自己中心主義と嫉妬(しっと)心のみだ」と断罪していた。

 もっとも、最近、不幸な出来事が一段と頻発するに至って、その東京近郊の都市では幹事の意見を町内会が受け入れて父母会に勧告、父母会も真剣に送り迎えの組織づくりに乗り出したという。

 父親が送り届ける件に関しては、通勤距離が長い日本では、「不可能」との声も聞かれる。子供の学校の始業時間が午前8時半で、会社は午前9時。通勤時間が1時間半である場合、お父さんは2時間以上も前に自宅を出なければならず、帰宅が「午前様」の父親には無理だというわけだ。

 しかしわが子の安全と同様に貴重なわが子との対話の時間も持てることを思えば、純粋な残業ではない「午前様」をやめ、いつもより早起きするのはつらくないはず、というのは日本のお父さんたちの実情を知らない酷な話なのかもしれない。

 秋田県の小1殺害事件で近所の女性が逮捕された日、ニュース専門の仏ラジオ局、フランス・アンフォは「日本人の37%はバカンスを取らない」とトップ級で報じた。

 仏紙のリベラシオンによると、というクレジット付きだったので、早速、同紙を開いてみたら、電車の中で“爆睡”しているサラリーマンの写真と、「日本はカロウシを認めたくない」という見出しが目に飛び込んできた。

 日本当局の発表では、「カロウシ」は昨年は年間157人ながら、「3万2000人」との説もあるとも報じられた。サラリーマンの自殺数が3万2000人だからだという。

 「カロウシ」といえば、この言葉、欧米などではそのまま定着している。欧米では実感が薄い現象だけに、1つには自国語への置き換えが困難なせいもあるだろう。

 バカンス天国のフランスからは、3分の1以上のサラリーマンが休みを取らず通学路の事件とカロウシが続発する日本はどこか変にみえるのだ。
by sakura4987 | 2006-06-09 11:21

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987