◆「国民よ、私は無実で死ぬ」 ルイ16世、最期まで威厳保った!? (産経 06/6/5)
フランス革命 死刑執行人の寄稿文、競売に
【パリ=山口昌子】ロンドンのクリスティーズで7日、フランス革命期の国王ルイ16世の死刑執行人だったシャルル=アンリ・サンソンが記述した文書が競売にかけられるのをきっかけに、国王の最期の言葉が論議を呼んでいる。
ルイ16世は1793年1月21日に刑場の露と消えたが、ギロチン台に上るのに抵抗して泣き叫び「自分はもうだめだ、だめだ」と言ったのが最期の言葉とされる。19世紀の仏文学者で政治家のシャトーブリアンがサンソンの記述として著作の中で引用している。
ところが今回、競売にかけられるのはサンソンが革命新聞に寄稿した1793年2月20日付の署名記事で、その内容はまったく異なる。
この記述によると、国王は粛々とギロチン台に上り、群衆に対し「国民よ、私は無実で死ぬ」と呼びかけ、死刑執行人たちには「私の血がフランスの幸福を強固にしますように」と述べたという。
サンソンがこの文書を公表したのは、国王の死後、その醜態が言いふらされたのに怒りを覚えたからだという。サンソンは「国王の冷静沈着さに驚いた」と述べている。
サンソン家は1688年から1847年までパリの死刑執行役を務めたことで知られる。

