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◆ベトナム反戦報道を今なお称賛NHK(世界日報 06/6/7)

、ボートピープルら難民の悲劇には目をつぶる



≪反戦報道が難民生む≫

 まさに目を疑うとはこのことである。あれほど日本や米国のベトナム戦争報道が反米親ソだったことから、ベトナム共産化という取り返しのつかない悲劇を引き起こしてしまったにもかかわらず、またぞろNHKが「その時、歴史が動いた」(五月三十一日)でベトナム反戦報道を美化してみせたのである。

 ソ連の資金面で反戦運動を支援するなどの工作を行い、その反戦運動を西側のメディアが大きく報じ続けたことで世論も反戦に傾き、米軍は撤退を余儀なくされソ連の後押しを受けた北ベトナム軍がサイゴンを陥落させた。

 その結果、おびただしいベトナム難民が発生したばかりでなく、その大半がボートピープルとなり海の藻屑(もくず)と消えた。このことを松平定知キャスターはお忘れになったのだろうか。

 番組は、米軍がベトナム民間人に犠牲を強いている戦争の側面を米政権の圧力に屈することなく報じ続けた、ニューヨーク・タイムズのハルバースタム、CBSテレビのウォルター・クロンカイト、UPI通信のニール・シーハン三氏を取り上げ、「ベトナム戦争が本当に正義の戦争なのか」と疑問を米国民に投げ掛け、米軍が撤退を余儀なくされる原動力になったことを称賛する内容だった。

 確かに、南ベトナム兵が北ベトナム側の人物を銃殺する場面や、爆弾が飛び交う中、裸で通りを泣きながら駆けてくる北ベトナムの少女の写真などは壮絶で痛ましい。

 だが、これは戦争に伴って生じる避けられない一側面である。民間人を巻き込むべきではないが、巻き添えになることも避けられないのが戦争である。


≪ベトコン報道は誤報≫

 一方、ベトナム戦争は執拗(しつよう)な北ベトナムのゲリラ活動により、米兵は相当に神経をすり減らしていた。民間人を装って多数の北側のゲリラが潜入し、米兵や民間人が集まる場所に対して、見境の無い爆弾テロを行い続けていたからである。

 当時のマスコミの最大の「犯罪」は、南ベトナム民族解放戦線(ベトコン)と称して、あたかも南ベトナムの人々の中に、南ベトナムの民主主義政権を打倒し共産主義国家の樹立を標榜(ひょうぼう)する勢力が多数存在していたかのように報じたことだ。

 これは、サイゴン陥落後、北ベトナムの軍幹部も明らかにしているように、ほとんどが北ベトナム側によるフロント組織であり、その中には北ベトナムの正規軍の兵士さえ交じっていたのである。

 番組では、さすがにベトコンについては北ベトナムが関与していたことに言及していた。さらにソ連が軍事援助する北ベトナムに対抗するには米軍の支援がなければ対抗できないことも番組では言及されていた。

 それでいて、北爆により北ベトナムに犠牲者が出ることを非難する報道をもてはやし、「その時、歴史が動いた」と言ってのけている。あまりに全体像を見ない歴史評価である。

 さらに、この番組には腑(ふ)に落ちないところがあった。一九六八年一月三十日未明、追い詰められていた北ベトナムのホー・チ・ミン政権は、通常、休戦期間とする慣例のあった旧正月(テト)に、のるかそるかの一斉攻撃を米軍に仕掛けてきた。いわゆるテト攻勢である。

 番組は、テト攻勢で南の警察庁長官によって北ベトナムのゲリラが路上で射殺された様子や、逃げまどう裸の女の子の写真が米側に報じられたため、一気に反戦ムードが高まり、米軍撤退のきっかけとなったと指摘していた。

 確かに米軍はテト攻勢でゲリラ的襲撃を受け、サイゴンのアメリカ大使館をゲリラが一時占拠し、その一部始終がアメリカ全土で生中継されるなど、米兵が北ベトナムにやられ続けるシーンがお茶の間に流された。

 しかし、実際には米軍に迎え撃たれて完璧(かんぺき)な北ベトナム軍の敗北に終わった。それにもかかわらず、メディアの偏向報道により、北ベトナムは負けたテト攻勢で米国民の間に厭戦(えんせん)気分を高めることに成功したというのが真相だ。これが米軍撤退を求める機運を高めたのだった。

 テト攻勢に失敗した北ベトナムは、ニクソン政権がもう少し北爆を継続していたら、お手上げ状態になるところだったと言われる。

 その寸前に、反戦世論に屈してニクソン大統領は七三年三月、米軍撤退を発表。勢いづいた北はどんどん侵攻を続け、七五年四月末、サイゴンは共産ベトナム軍によって陥落されたのである。


≪功罪突く姿勢欲しい≫

 こうした厳粛な事実は隠し、米ジャーナリストの業績だけからベトナム戦争の一側面を誇張し、共産主義下で自由を奪われ命まで落とした物言わぬ人々の厳粛な教訓を風化させては、決して良質な番組制作とは言えないだろう。

 海に消えた大勢の南ベトナム人にとっても「その時、歴史が動き」難民となる運命の瞬間だった。記録豊富な米国のジャーナリズムは取材しやすいだろうが、その功罪を突く姿勢が欲しい。
by sakura4987 | 2006-06-10 08:35

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