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◆[上海協力機構]「中央アジアのパワーゲーム」 (読売 06/6/19)



6月19日付・読売社説(2)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060618ig91.htm

 中露両国と中央アジア4か国で作る上海協力機構(SCO)が“反米連合”の色彩を一段と強めている。

 発足5周年の上海での首脳会議では、「政治体制や価値観などの違いを口実に内政干渉すべきではない」と、宣言に盛り込んだ。

 オブザーバーとして参加したイランのアフマディネジャド大統領も、「SCOが強大となり、不法な強権による干渉を阻止すべきだ」と述べた。

 SCOは中露など強権、独裁支配の国々が加盟国の大半を占める。名指しこそ避けたが、民主化を求め、影響力の拡大を図る米国を牽制(けんせい)したのは明らかだ。

 昨年の首脳会議は、中央アジアの駐留米軍の早期撤退を求めた。今回の首脳会議は、「米国排除」の姿勢を一層強くアピールする舞台となった。

 資源が豊富で政治的に不安定な中央アジアは、米中露によるパワーゲームの主戦場の様相を呈している。渦中の米国はもちろん日本など周辺国も、SCOの今後の動向に敏感にならざるを得ない。

 中露主導のSCOが、米国の一極支配に対抗する地域機構として存在感を増して行けば、その影響は多岐に及ぶ。

 イランを「世界最大のテロ支援国家」と見なす米政府は、アフマディネジャド大統領の首脳会議参加を、テロとの戦いを掲げる機構の目的に逆行する、と強く批判した。

 胡錦濤、プーチンの中露両首脳は、独自の核開発路線で国際社会と対立するイラン大統領と会談した。だが、「対話による平和的解決」を確認しただけにとどまった。これでは、イランを利する結果となりかねない。

 今回の首脳会議は、SCOの複雑な内部事情も映し出した。

 オブザーバーとして名前を連ねるインドやモンゴルは、一方で対米関係の強化に動いている。インドは、首相参加を見送った。モンゴルは、米韓印などに日本もオブザーバー参加する軍事演習を8月に実施することを決めている。

 SCOが“反米連合”へと急傾斜すれば、こうした国々がSCOと距離を置く可能性もある。急速に影響力を強める中国への警戒感も、域内各国で高まりつつある。エネルギー問題などを巡る中露両国の思惑は必ずしも一致していない。

 胡国家主席は会議で、SCOが地域の平和と安定に寄与する「開かれた組織」である、と強調した。複雑な事情を念頭に、米国との決定的な対決は避けながら、SCOを通じて影響力の拡大を狙う。それが、中国の本音だろう。

 パワーゲームは始まったばかりだ。
by sakura4987 | 2006-06-19 11:14

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