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◆きょう上海協力機構首脳会議 米の「一極支配」牽制 (産経 06/6/15)


「戦略目標」「経済協力」を検討


 中国、ロシアと中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)首脳会議が15日、上海で開かれる。創設5周年にあたる同機構は、米国抜きで中東から中央アジアの協力態勢をつくる動きを鮮明にしており、米国に対抗する姿勢が明確になりつつある。

 同機構の張徳広秘書長は今回の首脳会議について「今後の方向性を決める重要な会議」と述べた。

 中国外務省幹部は、「方向性」について▽共通の戦略目標を構築する▽エネルギー、金融、通信など経済協力を進め、最終的には自由貿易区形成も視野に入れる▽加盟国拡大を検討する-と指摘した上で、「ますます重要な政治的存在となる」と述べた。

 同機構が米国を牽制(けんせい)する組織としての存在感を強めたのは昨年7月、カザフスタンでの首脳会議で中央アジアからの米軍基地の撤退を求めたことによる。中露主導だった。

 米国は2001年の米中枢同時テロ後、テロとの戦いからアフガニスタンへの足場として中央アジアに軍事基地を置いていた。だがその一方で、ウズベキスタン政府による反政府運動弾圧を非難。

 こうした米国の姿勢に対する中央アジア各国の警戒感と、米国の影響力拡大を嫌う中露の思惑が重なり撤退要求につながった。

 米国は昨年10月、ライス国務長官がカザフ、キルギスを歴訪、同11月にはブッシュ大統領が同機構にオブザーバー参加しているモンゴルを、今年5月にはチェイニー副大統領がカザフを訪問した。

 「反米ブロック」拡大に歯止めをかけようと巻き返しに出たわけだが、昨年8月には中露が初の大規模軍事演習を実施、来年には同機構の合同軍事演習が行われ、演習は「反テロ」から戦略的性格に変じている。

 張秘書長は中国誌「瞭望新聞週刊」最新号で「北大西洋条約機構(NATO)のような軍事集団にはならない。『東方のNATO』という指摘には根拠がない」と強調するが、米国の「一極支配」を牽制する傾向は強まりそうだ。

 今回は米国が「テロ支援国家」と名指しするイランのアフマディネジャド大統領を招く。

                  ◇

 □東大大学院総合文化研究科・石井明教授

 ■求心力の維持 課題

 上海協力機構(SCO)の前身である「上海ファイブ」は次のような経緯で発足した。かつて中国とソ連は敵対関係にあったが、1991年、中ソ東部国境協定が結ばれ、ソ連崩壊後の94年には西部国境協定も結ばれた。

 中国と中央アジア諸国との国境画定交渉も進捗(しんちょく)した。

 中国とロシアおよび中央アジア諸国の関心は国境地帯での兵力削減・信頼醸成に進み、96年4月、上海で中露、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの5カ国(上海ファイブ)が「国境地区信頼醸成協定」(上海協定)を結んだ。

 この協定は軍事演習に相互にオブザーバーを派遣しあい、国境防衛部隊間の友好的な往来を約しており、国境地区の平和と安定を促進した。

 翌97年4月には、上海ファイブはモスクワで「国境地区兵力削減協定」を結んだ。その後、上海ファイブの関心は地域協力の推進にも向けられるようになり、特にテロに対しては、2001年の米中枢同時テロ事件以前から協力して対処する方針を打ち出した。

 01年6月、上海ファイブはウズベキスタンを加え、上海で上海協力機構成立宣言を出すと共に、テロリズム、分裂主義、過激主義に反対する公約に調印した。

 02年6月、上海協力機構憲章を決め、04年1月に北京に事務局を開き、地域協力機構の体裁を整えた。

 03年8月にはカザフと中国の新疆ウイグル自治区でテロ対策合同軍事演習(コードネーム「連合-2003」)を実施している。

 このように上海協力機構はもともと信頼醸成から出発し、主として反テロ協力を進めてきた。

 地域協力機構として発展していくためには反テロ以外の活動を進めていく必要があり、経済貿易協力を進めるための活動を加速することも強調されているが、これはこれからの課題だ。中央アジア共同市場構想もいまだスローガンの域を出ていない。

 上海協力機構はまた、開かれた地域協力機構であることをセールスポイントにしており、インド、パキスタン、イラン、モンゴルの4カ国がオブザーバーとなっている。今回の上海での創設5周年の首脳会議にはイランの大統領もオブザーバーとして参加する。

 かねてより中央アジア諸国は中央アジアの非核化を推進してきた経緯があり、国際社会から核開発疑惑を持たれているイランの参加には警戒心があろう。メンバーシップの拡大は一面、上海協力機構の発展でもあるが、求心力をどのようにして維持していくかも今後の課題であろう。

                   ◇

【プロフィル】石井明

 いしい・あきら 1945年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大助手、助教授を経て現職。専門は中ソ、日中関係を中心とした東アジアの国際関係史。著書は「中ソ関係史の研究1945~1950」など。
by sakura4987 | 2006-06-19 11:30

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