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◆外務省、「上海事件」受け諜報対策を強化 (読売 06/6/11)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060611i101.htm


◆外務省の防諜強化策-佐藤 優 (ビジネスアイ 06/6/15)

http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200606150002o.nwc

■疑問残る穴の多いマニュアル

 02年5月6日未明、中華人民共和国上海市で日本総領事館員(電信官)が女性問題をネタに秘密情報の提供を求められ自殺した事件を受け、外務省の防諜(ぼうちょう)強化策の全容を11日付読売新聞が報じた。

 上海総領事館員自殺事件については、読売新聞が総領事にあてた遺書、夫人にあてた遺書、さらに、外国人死亡証の死亡理由に「仕事の重圧」と記載されていた(外務省はそのような記載はないと否定)などのスクープを連発している。

 恐らく、国会が閉会した後に、より衝撃的な情報を読売新聞が掲載することになるだろう。

 外務省幹部の特命で、外務官僚が読売新聞のネタ元を調査しているようであるが、つまらないことにエネルギーを消費しない方がよい。「泥棒を捕らえてみればわが子なり」ということになり、ブーメランが外務省幹部に戻ってくる危険性がある。

 外務省が国民に行わなくてはならないことは、情報漏洩(ろうえい)の「犯人探し」ではなく、総領事館員自殺事件の真相を明らかにすることと、当時の川口順子外務大臣と竹内行夫事務次官の責任を明確にすることだ。

 川口-竹内体制が電信官の自殺を総理官邸に報告しないと決断したことは明らかに誤りで、そのため日本政府が中国に対して毅然(きぜん)たる対応をとることができずに国益を損傷した。

 竹内氏は現在も外務省顧問をつとめているが、一刻も早く辞任することが国益に貢献する。

 さて、電信官自殺事件を受けて外務省が対策マニュアルを作成したのは良いことだ。だが、このようなマニュアルの内容が表に出ることがあってはならない。

 積極諜報と防諜は矛と盾の関係にあり、常に追い駆けっこをする宿命だ。マニュアルの内容が公開されると、日本外交官をスパイ活動で活用しようとする側は、その裏をかく工作を考える。

 特に「米政府機関の研修を踏まえ、研修資料を充実させる」という情報漏洩は問題だ。

 カウンターインテリジェンス(防諜)で、どの国と協力しているかということは、絶対に表に出してはならない内容である。

 インテリジェンスの世界には「サード・パーティー・ルール」という確立されたおきてがある。このおきては、インテリジェンスに関する事項について、第三者に情報を提供する場合、当該情報をもっている機関の了承を事前に明示的に得た上で行うという内容だ。

 「サード・パーティー・ルール」を守ることのできない組織はこの世界で相手にされない。日本の外務省はアメリカ政府に対して、アメリカの政府機関で研修を受けることについて、日本のマスコミで報道されると事前に了承を得たのであろうか。

 そもそもインテリジェンス研修に関する協力は、この世界で最も秘匿度の高い話だ。それが外部に漏れるなどというのは論外だ。「米政府機関の研修を踏まえ」という情報の漏洩だけをとっても国際情報統括官が引責すべき性格の話だ。

 さらに制度面について、「工作を受けた職員で正しく報告した者には人事上の配慮をする。(秘密漏洩がない場合は原則として処分せず、秘密漏洩があった場合でも、報告で漏洩拡大を防いだ点を配慮)」としているが、これは実にとんまな規定だ。

 この規定を素直に読めば「秘密漏洩があった場合は処分する」ということだ。これでは潜在敵国の諜報機関から工作をかけられている外交官は処分を恐れて絶対に報告しない。

 秘密漏洩があった場合でも「漏洩していない」と言い張る。このような状況を防ぐために、性悪説に基づく防諜体制を組み立てるべきだ。

 もし、内部調査で情報漏洩が発覚した場合には、地位、財産、名誉のすべてを失うような仕組みを作ることだ。

 「ハニートラップ(異性を用いた甘いわな)」についてもピントがずれている。魅力的な女性が近づいてきたら、誰だって警戒する。セックスを用いた工作は、「ハニートラップ」よりも、男女間のトラブルや本気の恋愛に工作機関が関与した場合の方が大きな成果をあげる。

 ここでは紙幅の関係で十分に論じることができないので、興味のある読者は18日発売の『新潮45』7月号に掲載される拙稿「美人スパイのセックス工作」を参照していただきたい。

 他にも宗教や正義感・良心に訴えて協力者を獲得する工作もある。外務省のマニュアルは穴だらけで、これでは近未来に電信官自殺事件よりも深刻な事件が生じるのではないかと不安を覚える。
by sakura4987 | 2006-06-19 11:53

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