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◆小泉再訪朝を酷評する

北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会ニュースレター

平成16年6月1日号

編集発行人(文責) 青木英実(本会代表)

小泉再訪朝を酷評する

5月22日、小泉総理大臣は北朝鮮を再訪問し、金正日と会談をおこなった。

「世論」の多数はこれを歓迎、評価したが、イラクに兵を出すと同様、小泉総理に選択の余地はなく、これまでの路線上ただ「行かざるをえなかった」だけのことである。

 米国に北朝鮮を相手にする余裕は無く、中国、韓国、ロシアは朝鮮半島の現状維持しか望んでいない。わづかに日本人拉致被害者家族とその支援者が現状の全面変革を望んでいるが、それは少数派にすぎず、ごく少数派に媚びるより、現状維持を望む諸国、諸勢力に迎合して北朝鮮をなだめるが我が役割と小泉、山崎、平沢、田中、藪中
ほか一党が思量したのも無理はない。

 そこへ何がなんでも食糧支援経済支援の欲しい北朝鮮が、朝鮮総連を使って手練手管の謀略を張り巡らし、パフォーマンスだけで持っている小泉が見事に嵌まったというところが真相であろう

 相互主義の外交原則も無視、送迎も無礼千万、馬鹿正直な山崎官房副長官いわく「会談は終始北朝鮮のペース」でおこなわれ、金正日が一方的に会談をうちきって会談時間はわずか90分。荒木和博氏によれば、通訳をいれれば実質の協議は45分程度だといふ。おまけに小泉総理が行方不明者の問題をもちだすや金正日は顔色を変えて席を立とうとし、あわてた日本側が懇願するので偉大なる将軍様は広い度量を発揮なされ、「再調査」なるお言葉を賜ったわけだ。

 普通はこれを国辱国恥といふのだが、日本の世論はこれを「評価し」、国辱、国恥と至極当然の言葉を口にした家族会はすざまじい攻撃にさらされた。あまりの抗議ファックスの多さについに救う会のファックス機は壊れてしまったといふ。

 日本国民「世論」(?)は、5人の家族が帰ってきたから「評価する」という。いやいやそれどころか、「総理にはプライドがおありなのか」と当然の問詰をした増元照明氏などには特に抗議、脅迫、嫌がらせのメール、ファックスが殺到したとか。

 これを要するに、弱者が弱者の「分」を守る限りは日本人は支持するが、弱者が自己主張し始めた途端に、いままでのおセンチな同情は消えうせ、かさにかかって「分」をまもれ、無力であれ、少なくとも無力で哀れであるように演じよと攻めにかかるのである。

 つまりは日本人の同情とは、無力の裏返しに過ぎず、無力であることを互いに強制しあうのは、これすなわち奴隷根性である。こんなことを欧米国民はさっぱり理解しないであろうし、国交もない独裁テロ国家に二度も膝を屈して出かける朝貢外交を内心あざ笑っているであろう。

思うに150年たっても西洋精神はこの国には一向に根づかず、強きに弱く、弱きに強い封建根性は骨の髄から染み込んでいるのだ。

かといってかつてはあつたやせ我慢の魂は消えうせ、家族5人の代償に食糧25万トン(北朝鮮に支援している国士機関が驚くほどの量だという)、医薬品1000万ドル相当(ほとんど使い切れないほどの量だという)を身代金として差し出して、国家の尊厳、威信を損なつても拍手喝さいで迎える奴隷国と成り果てた。

およそ誘拐犯が人質を帰したからご褒美を与えしょうだの、誘拐犯と警察が一緒になって人質を捜しましょう、などということを主張して正気を疑われぬ国がどこにあるか。

 小泉は帰国後「金正日もあってみれば快活で気さくないい人だ」と放言した。

なるほど、ヒトラーもスターリンも毛沢東も、チャウセスクも、ボカサも、ポルポトも「会ってみればいい人」だったことだろう。現にヒトラーはチェンバレン、ダラディエを見事にたらしこみ、スターリンはルーズベルトに感銘を与えた。ヒトラーは動物好きで子ども好きのアドルフおじさんだつた。

 ユーゴスラビア王女オルガは、ヒトラーの招待を受けてベルリンに滞在、ヒトラーと懇談したが。「話題が子どもたちのことに及ぶとヒトラーは涙を浮かべ、その目は澄んで青い正直そうな素晴らしい目だった」と述べている。その「澄んで青い正直そうな目」に無邪気で脳天気なチェンバレンはころりと騙され、ヨーロッパの平和という空手形でチェコスロバキアを売り渡してしまった。

 自由民主党の「自由民主」もその程度のことであり、チェンバレン、ダラディエ、ルーズベルトなどよりはるかに劣る、我が日本国「自由民主党」の総裁にして、日本国総理が、スターリンの愛弟子の跡継ぎの「快活で気さくで太つ腹な人柄に」見事に丸め込まれても何の不思議もない。

 調子にのった小泉は、破壊活動防止法の監視対象団体朝鮮総連の大会に祝辞まで送って、なお誰もこれを怪しまない。ならば共産党は今回小泉訪朝を高く評価したのであるから、すべからく自由民主党総裁は今後共産党大会に熱烈なる連帯の挨拶を送るがよかろう。破防法監視対象団体に総理がじきじき祝辞を送るくらいなら、公安調査庁は無用の長物で解散するにしくはない。これで在日朝鮮人、朝鮮総連系企業の票も次ぎの参院選ではがっぽり期待できるわけで、

まことに自民党には慶賀の至りである。 

 金正日は、未帰還の10人について「再調査する」と口約束するだけで、人道支援という名の身代金に、経済制裁をしないという言質をとりつけ、ついでに「在日朝鮮人を差別しない」という名目で総連資産への課税や不正送金規制に見事に縛りをかけるのに成功した。

 実にあほらしい話だが、日本人拉致は北朝鮮の国策で、国策なら個人独裁国家で独裁者の指示、裁可なくしておこなわれる筈もなく、現に金正日じしんが拉致の指令を出していたのだから、「再調査」など必要ない、全ては彼の頭の中に、朝鮮労働党三号庁舎にしまいこまれている。

 もちろん、小泉も、山崎も平沢も田中も薮中も、そのひとつひとつについて一切確認も言及もせず、何がなんでもこれで終わりにしたかつただけのことである。

 ついでにうるさい家族会や救う会を、世論とやらの力を借りて沈黙させれば万事完了。あとは、横田めぐみや有本恵子や市川修一や増元るみ子や、田口八重子の生霊に
悩まされることも無く枕を高くして眠れるというわけだろう。

 しかし、残念ながら、金正日は「快活」なだけでなく「頭の展開も速い」から、核もミサイルも断じて諦めることは無く、10人が「死んだ」だの「入国していない」だのと言い張る「証拠」とやらを小出しにして無限に時間を稼ぐに違ひない。

 考えてもみよ。曽我ミヨシさんと久米裕さんについて北朝鮮は「入国の記録がない」と」主張した。ない筈はないと日本側が言うからと「再調査」とやらをして、やはりないといわれたら日本側はなんと反論するつもりか。

 「・・はない」といふ非存在命題を反証するにはその実在を立証するしかない。「ペガサスはいない」といふ命題を反証するにはペガサスの実在を立証するしかない。つまりは、曽我ミヨシ、久米裕が北朝鮮に入国したという立証責任が日本側に生じてくるのである。

 だがこれは日本側に圧倒的に不利な立証責任である。言うまでもなく、日本側に北朝鮮の外国人入国記録、ましてや拉致後北朝鮮に至つたとの記録を調査するいかなる
方法もないからである。

 これは死亡と通告された8人についても同様である。

 要するに同じ土俵で死亡記録が正確か、遺骨があるかないかと議論しても、論理的に日本は北朝鮮に対して常に劣位に立たざるをえないのである。再調査結果とやらに
ついてあらためて矛盾を突いたとしても、ではもういちど・・・といふわけで無限に続き、いよいよの際はついに主張に事実をあわせる、つまりは拉致被害者全員を抹殺すればすむことである。

 小泉総理は、そのための十分すぎる時間を金正日に与えてやつた。

 これを肉親が憤らなくて済むはずがない。

 しかし日本国民も自民党の馬鹿政治家もこれにちっとも気がつかない。さきに西欧精神は結局付け焼刃と書いたが、同様に西洋論理も日本人にはとんと縁がなく、今述べたようなポパーがいう「状況の論理」など全く理解を超えているのだ。東大京大を出たエリートも、わが選良もそのうちなんか出してくるだろうと暢気に構えて、阿呆のように口をあけて待っているのである。

 家族会非難―その非情

13歳の愛娘を誘拐されて27年、厳しい言葉のひとつも出ようというのに、それに同情するどころか、抗議、嫌がらせ、脅迫の嵐だそうな。何、最初の訪朝の時も同様で、筆者のところには「小泉さんにお礼もいえない愚かな人たち」だの「そんなに子どもに会いたかったら自分たちで船を仕立てていけ」だの「わがままばかりいっている変な人たち」といった類のメールが殺到して、一時は朝日新聞の記者が筆者の自宅まで来て新たな人権侵害として記事にしかけたくらいである。結局朝日はあまり刺激しては、かえつて家族に迷惑がかかるのではとの配慮から記事にはしなかったのだが、朝日新聞でもそれくらいの見識と配慮はあつたのである。

 私事にわたって申し訳ないが拉致問題が沸騰した1年7ヶ月前、筆者の血圧は最高220最低160まで上昇し、緊急措置を受けるに至った。あのとき今の主治医の適切な対応なければ、今頃筆者は心筋梗塞か脳梗塞であの世行きだったことであらう。筆者の場合睡眠時無呼吸症が高血圧を生み、高血圧が動脈硬化を生み、動脈硬化が微小な脳梗塞をうみ、微小な脳梗塞が欝と興奮を繰り返す不安定な精神状態を生んでいるといふ。要するに筆者の脳は虫食いだらけといふわけだ。同様にこの国も、他人任
せの国防がわが身大切の事なかれ主義を生み,わが身大切の事なかれが、拉致だの治安の悪化だの教育の腐敗だのを生んでいる。筆者の脳同様虫食いあだらけになっているわけだ。脳細胞は壊死すると、もうもとにはもどらない。そのうち脳梗塞で斃れるかアルツハイマーで惚けるかのいずれかであろう。筆者も命が惜しいから、この国の
虫食い状態につきあつて憤り、欝に陥り我が脳を壊死させるつもりはない。

 とはいえ本当に惚ける前に言うことだけはいつておかねばならぬから、筆者の盟友荒木和博の受け売りを含めて北朝鮮に拉致された疑いのある同胞は100人を下らないことだけは国民に伝えたい。10人の安否が確認されてもことはすまないことだけは全ての心ある国民は肝に銘じていただきたい。

 特定失踪者問題調査会に届けられている情報だけで400件、そのうち公表に応じたのが197名、さらに調査会が拉致の疑いが濃厚と考えているのが28名である。当事者として断言してもいいが、日本の政府も警察もこれらの真相を究明しようという意欲も意志も気力もない。はなからできる筈もないことをうるさく言い立てて面倒だと思つていることは明かである。

 米国は、朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨発掘と引渡しをここ半世紀北朝鮮に求め続けており、北朝鮮も遺骨を掘り出しては返還している。死んだ人間のことでもそこまで執拗に追及して飽かない、これがアメリカであり、普通の国家といふものであらう。

 しかし日本政府には生きている国民の消息を執拗に尋ねる意欲も意志も気力も知恵も何もない。ただ金正日の掌のうえで右往左往しているだけだ。吉田猛だの若宮清だ
の二瓶絵夢だのミスターXだのと正体不明の魑魅魍魎が跳梁跋扈して、小泉訪朝のレールを敷いた。アメリカはかういふ日本を見抜いているから決して信用しておらず、核・ミサイルで動揺するなと脅しつけるがせいぜいであろう。

 雑誌フォーブスのアジア太平洋支局長たるベンジャミン・フランクリンはこう書く

「日本人は憲法を明かに誤解している。世界のどんな国の憲法も自衛権だけは否定していないように、日本国憲法も否定などしていないのだ。だから拉致という主権を侵され、戦争を仕掛けられたのとおなじ行為に反撃すべきなのである。これは正当防衛である。だから北朝鮮戦争に大義があるとすれば、それはアメリカより日本のほうがはるかに強いはずである」。(『ヤクザリセッション』)

 しかし、家族会には「横田めぐみ一人のためにノドン、テポドンがとんできたらどうするのか」などというメールが大量に届くのである。

フランクリンが侮蔑的に語るように「日本人は本当に臆病である。そしてこの臆病の結果は日本に経済崩壊などとは比較にならないダメージをもたらすかもしれない」(同上)。

 臆病だから、金正日が席を蹴つて立とうとするとあわてて、安否不明者のいちいちについては一切いわず口約束だけありがたく頂いてくるのである。主張すべきことを主張し、その主張が通つた時正義は初めて自分の側にある。これが世界共通のルールだとフランクリンはいう。だから

「なにも言わないことは、何をされても構わないということに通じるのだ。あとからいくら反論しても無駄なのだ」。(同上)

 小泉再訪朝までの一連の過程を通じて、日本側は拉致被害者の一人一人についてきちんと主張し確認してはいない。だからこそ、あの会談は1時間半で終はつたのであ
る。したがつて、日本側は残された拉致被害者について「何をされても構わない」といふことになる。何たる非情、何たる没義道か。
by sakura4987 | 2006-06-19 16:22

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