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◆論語が教える北朝鮮問題の解き方  平成15年9月25日(木)産経新聞


同志社大学フェロー、大阪大学名誉教授・加地伸行

美女応援団は敵国滅ぼす策謀か

 ≪孔子を去らせた斉の陰謀≫

 この夏、全力を集中して『論語』全訳を完成した。来年の三月に姿を現すであろう。『論語』は永遠の古典である。それだけに、今日の問題に不思議なほど重なってくる。たとえば北朝鮮問題に。

 八月、韓国でユニバーシアード大会が開かれ、北朝鮮は、昨年十月にやはり韓国の釜山で開かれたアジア大会のときと同じく、美女応援団なるものを送りこみ、韓国の男どもや日本のマスコミの心を奪った。

 遠い昔、西暦前六世紀のころ、中国は魯(ろ)国において、孔子は重臣として政治を担当、魯国は面目を一新して精強な国家となってきた。これに危機感を抱いたのが隣国の斉(せい)国。いつの時代でも隣国は仮想敵国である。そこで斉国は魯国の人心を惑わすため、「女楽(じょがく)を帰(おく)る」。すなわち、歌も上手な美人ダンサー団を贈ったのである。『史記』は八十人と記す。

 魯国の首相格である季桓子(きかんし)は現(うつつ)を抜かして「三日 朝(ちょう)せず」(三日間、登庁しなかった)。その愚劣さに失望し、孔子は去っていった。斉国の狙いは成功し、魯国は没落してゆく。

 そういうような北朝鮮に対して、日本の外務省には大義というものが見られない。なにがなんでも国交樹立という立場である。

 伝えられるところでは、田中均・外務審議官は己の功名心から、そういうシナリオを画策したという。そのため、国民の生命の安全を守るという、国家の大義などはなく、拉致された日本人が帰国したのに、それは一時帰国であり、北朝鮮にもどせなどと言っているそうである。「君子は義に喩(さと)り(暁(さと)り)、小人は利に喩る」。

 こういう外務官僚に比べて、英知においても、愛(仁)においても、戦ってきた勇気においても、拉致された方の家族、そして告発してきた阿部雅美氏(サンケイ新聞社会部記者=肩書は当時、以下同じ)、兵本達吉氏(共産党国会議員秘書)、石高健次氏(朝日放送ディレクター)、また佐藤勝巳氏ら支援者はりっぱである。「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」。

 ≪食・軍・信が政治の3要諦≫

 ところが、拉致問題は棚上げにして、近隣国との友好を進めよと主張する人たちが依然としている。しかし、北朝鮮はわれわれにとって、本当に友人たりうるのであろうか。

 友との交わりかたとは何かと問うた弟子に対して、孔子はこう答えている。「忠告して之を善道(ぜんどう)(導)せよ」と。それでもだめなときには、友人としてつきあう必要はないと言い切っている。「不可なれば、則(すな)わち止(や)む」と。

 対北朝鮮問題で愚劣な議論の最たるものは、人道的援助としてコメを贈れ、貧しい餓(う)えた北朝鮮民衆に食糧を、という主張である。

 弟子が孔子に質問した。政治はどうあるべきでしょうか、と。孔子は答えた。食べることに不自由させないこと、十分な軍備をすること、民衆が政権担当者を信頼すること、この三者である、と。

 弟子がつっこんでたずねた。やむをえず削るとしますならば、どれをまず削りますか、と。孔子は即答した。軍備である、と。

 弟子は続けてたずねた。その次に削りますものは、と。孔子は即答した。食、と。そして静かに教えた。人間は必ず死ぬ。軍や食があろうとなかろうと人間は死を免れえない。しかし、生きてあるとき、人間が作っている人間社会の政治に対して、人間がそれを信頼しないとき、すべてが崩壊する。「古(いにしえ)より皆(みな)死有(あ)り。民(たみ) 信無なくば立たず」と。

 ≪仁ならば師なれど退かず≫

 抑圧されている北朝鮮民衆は、その政府を果たして信頼しているであろうか。

 もし信頼されているという自信があるならば、まず軍事用備蓄米を放出して民衆に十分に食わせるべきだ。他国の支援などあてにすべきではない。

 旧社会党(今の社民党)は、かつてこう言い続けた。自衛隊を廃止し、その予算を国民生活の向上にまわせよ、と。その言や良し。それならば、深い友好関係を保ってきた北朝鮮に対して、同じことを言うべきであろう。核開発をやめ、軍の備蓄米を人々に配りなさい、と。

 社民党にとって、社会主義国家の北朝鮮は師匠である。しかし、たとい師であっても、人道の実行においては、一歩も退くべきではない。それが、これまで罪を犯してきた社民党のせめてもの罪滅ぼしとなろう。「子曰(しいわ)く、仁(人道)に当たりては、師にも譲らず」と。



※古典には政治や人生に対する様々なヒントがある。子供の頃に丸暗記させることが大切で、方向性を確立すれば、後は自由にやらせれば良い。たったこれだけのことが文科省も教師も分からない。
by sakura4987 | 2006-06-19 16:38

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