◆「もう一度抱きしめたい」
横田夫妻「関心持ち見守って」 平成16年11月24日 産経新聞大阪朝刊
拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(一三)=の父、滋さん(七二)と母、早紀江さん(六八)が二十三日、大阪市内で講演し、滋さんは「大勢の人を救うため、拉致問題に関心を持って見守り続けてください」、早紀江さんは「(子供が)どんなにボロボロになって帰ってきても、もう一度抱きしめてあげたい」と切々と訴えた。
日朝実務者協議で、代表団が持ち帰っためぐみさんのものとされる遺骨について、滋さんは「(鑑定の結論は)めぐみの骨か、別人の骨か、鑑定不能の三つしかない。別人とわかるものをわざわざ渡すことは考えにくい」と述べ、焼かれるなどしているため、鑑定不能の結果になるのではと予測を語った。
早紀江さんは、「遺骨については全然、信用していない」としながらも、「三枚の写真はまさかそんなものが出てくるとは思っていなかった」と、衝撃の大きさを率直に打ち明けた。
特に、中学生ごろとみられる一枚のカラー写真について「(拉致された当時)捜して捜して捜し続けたあのときのままのめぐみが写っていた」と語ると、うっすら涙を浮かべた。
「訴えるような目で、寂しげな目で、私はこれからどうしたらいいんですかという目でこちらを見ていた。思わず写真に手を置いて『めぐみちゃん、こんなところにいたのね』って言ってしまいました」
写真を前に、めぐみさんの双子の弟たちも、思わず声をあげて泣いたという。
「こんなに立派に育った。だけどこの人は絶対に返せない。骨つぼはそのメッセージだと思いました。なんて残酷な国なのか」。そう訴えると会場のあちこちからすすり泣く声が漏れた。
※一昨日、早紀江さんと電話で話したが、同じことを言っておられたので残しておきたい。盗聴されているかもしれないので、本当の事も話しにくい中でいろいろ心情を吐露された。しかし、どうにもこうにも頭にくる。何か言葉に出すと、罵りたくなってくるので、最近は話し相手に相槌を打つことが多くなった。その分、内に溜め込んでいつの日か一気に爆発させたいとは思っている。国内的には地方ですることも大事だが、やはり東京で大きな行事を開催することがいいと思っている。東京ドーム5万人集会!国会を取り囲んでの訴え!外務省への突入!もうこの位やらないと解決はおぼつかないと思っている。この為ならなけなしのお金をはたいてでも馳せ参じる覚悟はある。