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◆教育は国家百年の大計


 日本文学の研究者ドナルド・キーン氏によれば海外で日本の書物が翻訳された最初の例は、一七八五年(天明五年)に林子平が著した地誌「三国通覧図説」だという

◆シベリアに漂着した日本船に本が積まれてあり、ロシア人が内容をたずねると、船頭は読んで聞かせた。それがロシア語の翻訳書になったという。キーン氏は武士でも学者でもない庶民が書物を読めたことに驚いている(文芸春秋「司馬遼太郎対話選集」)

◆庶民の子供に「読み、書き、そろばん」を教える寺子屋は江戸の中期、農漁村にも広がった。後年、士族と平民を同じ教室で競わせた明治政府の学制も、寺子屋の下地なしには成立しなかったに違いない

◆教育が国家百年の大計であることを知っていた先人の目には何とも奇妙に映るだろう。全国知事会が決めた国から地方への補助金を削減する案には、中学校の教員給与分八千五百億円も含まれている

◆削減分は国からの税源移譲で埋められるとしても、補助金とは違って使途に定めのない財源になる。財政危機に直面する自治体が一部を借金の返済に回しでもすれば、深刻な教員不足が生じることも予想される。百年の計を忘れた「数字合わせ」の感は否めない

◆漂着した船頭が教育水準の高さを証し立てた昔。教育の理念があてどなく漂流しようとする今。

(2004/8/20/02:31 読売新聞)
by sakura4987 | 2006-06-20 11:31

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