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◆新潟県中越地震 


被災者支援、行政に限界  非常時に試される自主性

 新潟県中越地震でもっとも大きな被害が出た小千谷市。住民は不意の大災害からいかにして命を守ったのか。行政はどこまで機能したのか。いまだ混乱する被災現場から、いくつかの問題点を検証してみた。

≪孤立地区の闘い≫

 小千谷市南部の信濃川沿いにある小さな盆地に、三町内会が集まった池ケ原地区がある。

 同地区では本震が発生した十月二十三日夜、市街へつながる唯一の県道が土砂崩れで寸断され、全百十五戸が孤立。市との連絡も途絶えた。二日後に救援物資が届くまでの間、住民たちだけで自主的な避難生活を余儀なくされた。

 大災害で困るのは寝る場所とトイレ、食料だ。

 住民たちはすぐに地区内のビニールハウスを臨時の避難所として利用することを決めると、ハウス内のトマトを全員で抜いて地ならしし、毛布を敷き、まず寝泊まりの場を確保。次に、倒壊家屋の木材を利用して小屋を組み立て簡易トイレを設置し、大釜で湯を沸かしてシャワーも作り、食料も各家庭の備蓄を持ち寄った。地区出身の市議、米山厚さん(64)は、「地区が孤立したため、行政に頼りたくても頼れなかった」。

 この地域には明治期ごろまで、村の有力者による「オモダチヨリアイ」(重立寄合)と、住民全員が参加する「ソヨライ」(惣寄合)とで村の運営を決める制度があった。道路工事や水防といった公共の作業には、住民の全員参加が義務づけられていたという。

 この制度は姿を消しているが、現在でも、持ち回りで三町内会から選出される代表と、各町内会内の隣組を束ねる組長らによる協議会が重要事項を話し合う習慣がある。今回、住民が取った一連の行動も、協議会で決められた。

 池ケ原の郷土史に詳しい市社会教育課の丸山真也さんは「形を変えて残っている昔の風習が、自主防災組織としてうまく機能した」と分析する。

≪自主防災組織3割弱≫

 震源に近い小千谷市は、今回の震災で人口の約七割にあたる二万九千人以上が、約百三十カ所の避難所に身を寄せた。

 しかし、池ケ原地区のようにすべての住民がスムーズに避難生活に移行できたわけではない。市によると、市が指定していた避難所とは違う場所に逃げ込む住民も多く、被害の把握に時間がかかるケースが多かった。市では「職員が避難所を回って調査に奔走したが、なかなか細かい要望まではつかみきれなかった」と話す。

 しかし、行政のやれることに限界があることも確かだ。ある市幹部は「町内会が自主防災組織(自主防)としてまとまってくれていれば、もっと効率的に活動できた」と漏らす。

 小千谷地域消防本部によると、市内には百十九の町内会があるが、そのうち、自主防を作っているのは三十五だけで、組織率は29%と「全国的にみても非常に低い数字」(消防本部)という。

≪睡眠薬を飲んでも≫

 小千谷市内最大の避難所で、二千人以上の被災者が暮らす市総合体育館。記者(大内)も取材でそのまま夜を明かした。テレビが二台置かれただけで娯楽もない避難所の夜は早い。消灯時間の午後十時ごろともなると、館内のあちこちから寝息とともにいびきや歯ぎしりが聞こえ始める。

 正面玄関前の喫煙所には寝付けない人が深夜までたむろして雑談を交わす。自宅が半壊したという市内の男性(73)は「睡眠薬を飲んでいるんだけど、二時間もすると起きてしまうんだよ」とこぼす。続く余震の恐怖に加えて、固い板の間での寝心地の悪さや、他人と身を寄せ合って寝るストレスが眠りを妨げている。

 「イライラして、たばこの量が倍になった」とせわしなく煙を吸い込む女性(53)もいた。

 総合体育館の責任者で市社会体育課の平沢豊課長(59)は、「避難所では地震のショックやストレスで被災者の中には無気力になっている者もいる」と指摘する。

 大きな災害で行政に頼れないときに、住民がいかに「自主性」を発揮し、助け合うのか。困難の中それぞれの闘いを強いられている住民たちから、その「答え」の一つが見えてくるようだ。

 ≪浅井輝久元防衛大教授≫ ■「緊急医療施設」現地で48時間以内に

 阪神大震災で自衛隊の救援活動を現場で指揮した、元防衛大教授の浅井輝久氏は次のように指摘する。

 「大災害時の負傷者の救護は、搬送先の病院で治療を始めるのでは遅い。被災現場に48時間以内に緊急医療施設を設置し、医師がまず応急治療した後、自衛隊ヘリなどを活用しながら、症状に応じて適当な病院に搬送するような仕組みを作るといいだろう。これは阪神大震災でも新潟県中越地震でも実現しなかった。

 また、阪神大震災の発生は朝だったが、今回は夕方。季節は阪神は冬だったのに対し今回はこれから冬に向かっていく。発生の時間帯や時期によって様相が全く違い、行政が取るべき対応も異なる。行政はあり得ないと思う想定も含めさまざまなシナリオを想定して、訓練しておくことが大切だ」



※最近の異常気象や災害を見ると人事ではなくなってきた。自分が住む自治体に問い合わせて、自分なりの対策が必要だ。自治体任せにしているととんでもない事になりかねない。そのために掲載している。 
by sakura4987 | 2006-06-20 13:18

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


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