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◆戦没者追悼の式辞縛る「村山談話」


首相に求めたい早期の完全撤廃

≪紆余曲折の中で式典開催≫

 今年もまた八月十五日がやってくる。あの日本でもっとも長く暑かった日から数えて、早くも五十九年。真夏の陽光が降り注ぎ、蝉時雨(せみしぐれ)がさざめく中を本年も多くの人々が靖国神社に詣でて、過ぐる大戦に散華された数多くの英霊に、追悼と感謝の意を表することだろう。

 その九段の杜の斜(はす)向かいにある日本武道館では、天皇・皇后両陛下のご臨席を仰いで恒例の「全国戦没者追悼式」が挙行される。講和条約の発効によって、わが国が主権を回復した直後の昭和二十七年五月二日、新宿御苑で行われた政府主催の「全国戦没者合同追悼式」がそのルーツだが、周知のように、それは「慰霊祭」という名称を使わず、特定の宗教に依拠しない“献花式”とも呼ばれる方式によって営まれてきた。

 しかし、黙祷(もくとう)・献花というやり方はキリスト教に親和的だとする見方もあり、当初から「官製の新興宗教とでも言いたいもの」という批判があったことも事実である。

 もっとも、それが恒例化したのは昭和三十八年からで、会場も日比谷公会堂、靖国神社外苑と年々変わり、昭和四十年からは日本武道館になって今日に至っている。式場中央の祭壇に建てられる素木(しらき)の柱は当初は「全国戦没者之標」であったが、昭和五十年から「全国戦没者之霊」と変更された際、「霊」という言葉を使うのは「憲法に反するやり方だ」と国会で問題にされたこともある。

≪まだまだ消えない自虐色≫

 昭和三十八年の「第一回全国戦没者追悼式」で昭和天皇は「先の大戦において戦陣に散り、戦火に倒れた数多くの人々をいたみ、その遺族を思い、つねに胸のいたむのを覚える」と述べられたが、その悲痛なる哀悼のお気持ちは、これ以降、一貫して変わらなかった。その基調音は今上陛下にも継承されている。

 これに対して、主催者である政府を代表する首相の式辞の内容は、ここ十年ほどの間に大きなブレが生じている。平成四年の宮沢喜一首相までは、修辞上の違いはあるにしろ、(1)戦没者への追悼(2)戦没同胞の犠牲を伝え、恒久平和を確立する決意の表明(3)戦没者遺族に対する慰藉(いしゃ)の思い-という点では概ね共通していたといえよう。

 ところが、平成五年の細川護煕首相の時から、「全国戦没者追悼式」でありながら、「アジア諸国をはじめ世界の国々のすべての戦争犠牲者とその家族」にまで追悼の対象を拡大し、続いて平成七年に村山富市首相は「アジアの諸国民」に対して、「多くの苦しみと悲しみ」を与えたことへの「深い反省」という、一方的な謝罪の文言を付け加えたのである。

 前者は、首相就任時の「侵略戦争発言」が背景にあると思えるし、後者は、後でもう一度触れる「戦後五十周年の終戦記念日にあたって」と題する、いわゆる「村山談話」と密接な関係にあるが、双方相俟(あいま)って自国の「過去」へのこだわりと罪責の追及が質・量ともに増え、その後の首相もほぼこれを踏襲することになる。

 ただ、小泉純一郎首相になって、戦没者に対する「敬意と感謝の誠」という表現が初めて加えられるなど、少しずつ改善されつつあるが、まだまだ自虐史観色が残っている。

 本年の「式辞」では、さらにそれが払拭(ふっしょく)され、同胞の戦没者に対する追悼と遺族への慰藉を趣旨とする本来の「式辞」に回帰することが望まれる。

≪謝罪一辺倒の言葉を羅列≫

 それよりも問題なのは、先に少し言及した「村山談話」である。これは、その年に衆議院でなされた「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」-出席議員の過半数は得たが総数の過半には達せず、かつ参議院では見送られた、いわゆる“終戦五十年国会決議”-を不満として、あらためて首相の談話として出されたものであるだけに、その自虐度は、この衆議院決議をはるかに凌駕(りょうが)し、あきれるほど凄(すさ)まじい。

 曰(いわ)く、「過去の一時期、国策を誤り」「植民地支配と侵略」「多大の損害と苦痛を与え」「痛切な反省」「心からのお詫(わ)び」「独善的ナショナリズムを排し」…といった謝罪一辺倒の言葉の示威行進(デモンストレーシヨン)が続く。

 しかも、ある限られた時期の「首相談話」にすぎない代物が、その後の歴代内閣における大臣や副大臣の任命に際して、一種の申し継ぎ事項とされ、いまなお拘束し続けているという。実に由々しいことではないか。日本の再生のためにも早急に撤廃されるよう強く求めたい。

国学院大学教授 大原康男(おおはら やすお)

平成16年7月27日(火) 産経新聞
by sakura4987 | 2006-06-20 13:25

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