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◆『大東亜戦争とスターリンの謀略』(自由選書)


三田村武夫著

 三田村氏は戦時中の衆議院議員。しかも中野正剛について東条に歯向かい、留置されたりの波瀾万丈。本書は原題が「戦争と共産主義」で、主としてコミンテルンの謀略と、その先兵となったスパイ・ゾルゲおよび朝日新聞記者で近衛のブレーンとして活躍した尾崎を大局的な史観のなかで描き出している。

 そもそも東京裁判など、スターリンの子分でばりばりのコミンテルンのメンバーが検事や判事として送り込まれた。貴重な記録、証言の殆どが証拠採用されなかった事実は、こんにち、多くの人は知っている。戦争犯罪の真犯人は誰か。スターリンである。

 だが、昭和25年に出版されたとき、日本はまだ占領中であり、本書はGHQの検閲に引っかかって発売禁止処分とされ、この世から消された。GHQのなかにコミンテルンの息がかかったスパイが潜り込んでいたのだ。昭和62年に当時ラジオ関東社長だった遠山景久氏が本書を見つけだして、復刻した。

 この名著は、そのときに知識人の間では話題を呼んだものの、その後、また久しく絶版となっていた。今年の五月に自由社から復刻・再刊された。

 三田村氏はやはり岸信介らも勾留された巣鴨プリズンに、しかし戦前にぶち込まれた経験があり、しかもそのときにゾルゲと談笑する尾崎を拘置所内で二、三回目撃している!

 二人は死刑をまつ身ながらも「なにか仕事をやり遂げた達成感にみちていた」と珍しいことを書き残した。本当はふたりとも死刑にはなるまい、とタカをくくっていたのだが。

 しかし尾崎の上司だった元朝日社会部長の鈴木文史朗氏が、現職時代の尾崎がいかに無能であり、また上海へいって「中国通」などと名乗っていたことがよほど片腹痛く、その後、尾崎の書き残した『愛情は降る星の如く』などといった偽善と虚偽に満ちた少女趣味を徹底的に批判している書評など、歴史の証言が満載されている。

 岸信介がいみじくも序文で言っている。

 「シナ事変を長期化させ、日支和平の芽をつぶし、日本をして対ソ英仏蘭の南進戦略に転換させて、ついに大東亜戦争を引き起こさせた張本人は、ソ連のスターリンが指導するコミンテルンであり、日本国内で巧妙にこれを誘導したのが、共産主義者、尾崎秀実であった、ということが、じつに赤裸々に描写されている」。

 小生は学生新聞を主宰していたころ、『東京新聞』の主筆だった梅原一雄氏に、ゾルゲと尾崎というコミンテルンの第五列が、いかに壮大な陰謀を進めたか、いかに近衛内閣に食い入って祖国の方針を転換させ、日米戦争必至という謀略的シナリオに日本を引きずり込んだかを、詳述してもらった経験がある(昭和43年から45年頃だったか)。したがって、そうした史観の源流ともいえる本書の復刊をとりわけ欣快とする一人である。
by sakura4987 | 2006-06-20 13:30

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