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◆特攻の英霊たち

平成16年8月30日(月)産経新聞

 「征きし日の若い瞳は二十一歳蛍とぶよる兄還り来る」横浜市・酒井瑞穂。きのう産経歌壇にのった一首が心にしみた。忘れていたことを思い出させてくれた。いや忘れてはいけないことだが、五輪報道フィーバー(同日紙面批評)で忘れかけていたのである。

 ▼歌に詠まれた二十一歳の兄が、特攻隊員だったかどうかはわからないが、征きし地より還ってこなかった。「きっと蛍になって還ってくる」と約束した特攻隊員の話があったが、四句五句が「いたましく美しい」という選評に同感したのだった。

 ▼さて日本に還り来た兄はどこにまつられたか。靖国神社が「戦没者追悼の中心的施設」であるのは当然と思うが、特攻隊の散華に熱い涙をそそいだのは“無頼の文士”といわれた『堕落論』などの坂口安吾(昭和三十年没)である。

 ▼「戦争は呪ふべし、憎むべし。再び犯すべからず。その戦争の中で、然し、特攻隊はともかく可憐な花であったと私は思ふ」。彼らは基地では酒飲みでゴロツキで女たらしで死を恐れ生に恋々とした。「けれども彼等は愛国の詩人であった。いのちを人にさゝげる者を詩人といふ」。

 ▼坂口安吾は『特攻隊に捧ぐ』と題した四ページほどのエッセーで、特攻隊の烈々たる「愛国殉国の情熱」に最大の賛美と敬愛をおくったのだった。いささか唐突になるが、アテネ五輪の日本メダリストたちには共通した対応がある。それは「みなさまに感謝します」という言葉だった。

 ▼その感謝の心と言葉が、それを聴くわたしたちの胸に響いた。この「みなさま」のなかには、生きている人ばかりでなく死んだ人も含まれているはずだ。特攻の英霊たちは、いまの日本の平和と繁栄だけではなく“精神力”も培ったのである。
by sakura4987 | 2006-06-20 13:30

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