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◆【年金「伏魔殿」 社会保険庁の実態】(上)

巨額な資金に金銭感覚マヒ [2004年06月05日 東京朝刊]
■豪華研修施設/ゴルフボール代も保険料流用

 年金制度改革関連法案が成立する。給付が約20年間、目減りするうえ、支払う保険料は14年間、上がり続けることになる。だが、その一方で、その保険料を国民から徴収している社会保険庁が、保険料を流用し、無駄遣いしていた実態が明らかになった。閉鎖的な組織、職員の士気の低下、倫理の欠如、ずさんな窓口対応…。批判が高まる社会保険庁の実像に迫る。

 リゾートホテル風のレンガ色の宿泊棟に研修棟、グラウンド、体育館、テニスコート、そしてゴルフ練習場…。千葉県白井市に約三万平方メートルの敷地を持つ「社会保険大学校」がある。

 ここは、社会保険庁や全国の社会保険事務所の職員が一週間単位を中心にした泊まり込みの研修を行う施設だ。研修棟はワンルームの個室、最大収容人数三百人。往復の旅費のほか、研修期間中は食事代として日当二千円が支給されるため、三食の食費は事実上、無料になる。

 平成六年四月に東京都世田谷区から移転してきたが、三十八億円の土地購入費と六十七億円の建設費は一般会計予算から、維持運営費は国民が納めた国民年金、厚生年金保険料から支出されている。十年度以降の研修旅費・日当を含めた同大学校の運営費は総額二十四億円。食事代も保険料からだ。備品として使われていたゴルフボール七百個やクラブ二十本の購入費の一部にも保険料が充てられていた。

 施設を視察したことのある千葉県内の市議がこういう。

 「サウナやトレーニングルームまである。館内も立派でホテルのようだった。保険や年金事務の職員のための研修に必要な施設とは思えない」

 地方社会保険事務所に勤務する現役の職員ですら、「研修は必要だが、(わずか一週間泊まり込むなど)研修のやり方については、現在の方法がベストだとは思わない」と批判する。

                 ■□■

 東京都杉並区にある社会保険業務センターのテニスコートなどの建設費にも計約七百八十万円が使われていた。流用されていたのは、同センターの付属施設でテニスコートに約四百二十二万円、バスケットコートには約三百五十四万円。これらは、職員の健康維持を目的にした施設と弁明しているが、保険料流用の理由にはならない。

 施設だけではなく、保険料の「流用」が相次いで発覚している。

 社会保険庁は平成十五年度に、保険料から二億八百五十七万円を支出し、公用車約百台を購入していた。このうち本庁用に一台を更新。残りは都内の社会保険業務センターや地方の社会保険事務局、事務所などに配置され、「職員が運転し、荷物の搬入などに使われている」(同庁経理課)という。

 過去の長官交際費は保険料から賄い、堤修三・前社会保険庁長官は、出身地の長崎県人会の会費、わずか一万円までも保険料を流用して払っていた。このほか、職員宿舎の建設職員が職務中に起こした交通事故の賠償金にも保険料は使われており、まるで保険料は社会保険庁が自由に使える“隠しポケット”であるかのようだ。

 保養施設の「グリーンピア」や健康センター、あるいは交際費への流用など、こうした年金給付以外に使われた年金保険料の累計は五兆六千億円にものぼる。それも四割近い未納率が示すように、徴収業務をなおざりにしたまま、無駄遣いをしてきた。ところが、民主党の長妻昭衆院議員が、この額を社会保険庁の職員に突きつけると、こう答えたという。

 「(保険料総額の)全体の1%強、微々たるものです」

 社会保険庁は毎年、座っていて年間二十兆円超の保険料が入り、国民から集めた保険料総額は三百七十兆円。微々たる額と受け止めるほど金銭感覚や倫理観は欠如している。

                 ■□■

 社会保険庁の感覚のずれは、窓口の対応でもかいまみえる。

 埼玉県内の社会保険事務所で、三十代の男性が将来の給付の見込みを問い合わせた。すると、年金相談コーナーの女性職員から「あなたの年金? そんなの分かるわけないじゃないですか。五十歳でも(給付見込みを)出せないのに聞いたって意味ないですよ」と答えが返ってきた。「制度の運用の確認のために三つの社会保険事務所に問い合わせをしたら、それぞれ別な答えが返ってきた」とある社会保険労務士は懸念するほどだ。

 あるOBによれば、社会保険庁は「社会保険一家」と呼ばれているというが、それだけに結束が強い一方、排他的な組織に陥りやすくなる。

 「良くも悪くも光の当たらない閉鎖的な組織ですよ」(社会保険労務士)

 これまで批判されずに組織がそのまま温存されてきたところに病巣の深さがある。
by sakura4987 | 2006-06-20 14:26

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