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◆[厚労省監修料]「補助金を食い物にする“官の副業”」


 官僚のアルバイトというにはあまりに巨額過ぎよう。

 厚生労働省国民健康保険課の職員約三十人が、医療制度の啓発冊子などの監修料として、所管の公益法人などから、四年間に総額約1億8千万円を受け取っていたことが発覚した。一人で1千万円を超える監修料を得ていた職員もいる。

 社会保険庁でも、複数の職員が昨年度に約3千万円の監修料を得ていた。

 啓発冊子などの出版には、国から多額の補助金が出ている。税金の一部が、監修料として職員に還流していた形だ。

 坂口厚労相は、厚労省と社会保険庁の全部署を対象に、監修料の実態調査を行うことを決めた。当然の措置だが、これで一件落着にしてはならない。

 そもそも補助金の支出自体が妥当だったのか。問題の本質は、そこにある。第三者による調査機関を設置し、補助金の支出や事業の有効性を徹底的に洗い出して、是正につなげることが重要だ。

 不透明な監修料の背景に、官僚と天下り先の公益法人、企業が癒着した、巧妙な利権構造の存在がある。

 例えば、国民健康保険中央会が二〇〇〇年度と二〇〇二年度に作った医療保険制度の啓発冊子には、厚労省から計11億2千万円の補助金が出ている。わずか数ページの冊子にもかかわらず、監修料として計約7千万円が厚労省の職員に渡っていた。その支払いも、国保中央会の関連二団体を迂回(うかい)させるなど巧みだ。

 企業からの還流もある。汚職事件で今春、警視庁に摘発された広告会社は、厚労省や外郭団体から総額8億円を超える冊子やビデオの作製を随意契約で受注していた。その一方で、社会保険庁や厚労省の複数の職員に、監修料として計約7千万円を支払っていた。

 随意契約による甘い見積もりで、企業は多額の利益を得る。官僚が天下る公益法人には税金が流れ込み、厚労省職員の懐も豊かになる。補助金を食い物にする“たかりの構図”といえるだろう。

 巨費を投じた冊子などの啓発効果も疑わしい。医療や年金の制度改正を周知することは大事だが、国の出先機関や自治体に積まれたままの冊子類もある。費用対効果の検証が欠かせない。

 膨れ上がる社会保障費の抑制は、喫緊の課題だ。厚労省は生活保護費の見直しを検討している。だが、補助金の乱費体質を是正することが先決ではないか。

 厚労省だけの問題ではない。文部科学省所管の公益法人では、今月、補助金の不正受給の疑いが発覚した。補助金の使途や監修料の有無などについて、小泉首相は全閣僚に総点検を指示すべきだ。

(2004/8/10/読売新聞)
by sakura4987 | 2006-06-20 14:31

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