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◆猶予ならぬ強力な情報機関の創設


「産経」04/06/19

不備どころか皆無の現状
評論家・佐伯彰一 

 現在のわが国に果たして「情報戦略ありや?」と問い直してみるべき時期ではあるまいか。いや、「戦略」どころか、そうした問題意識さえ有りや無しや、おぼつかないと答える向きもありそうだ。

 つい先日、「アルカーイダ」の摘発、逮捕というニュースに驚かされた。何で今ごろという気もしたのだが、それよりもその中身を聞いてびっくり、いや、あきれ返った。逮捕されたこの人物、だいぶ以前からわが国に定住、営々と事業を営んで、しかも、そのオフィスが、さる自衛隊駐屯地の真ん前だったという。ポンチ絵マンガでも、こうはいくまいと言いたいほど、舞台から道具立てまでそろっている。

 笑いとばす他なしという気もするのだが、これがまさしく現在の日本政府、また日本人一般の「情報意識」のいわば劇画的な集約、表現としてみれば、これ以上のものは思いつけないほどだ。

 たとえば、北朝鮮による拉致事件というのも、振り返ってみると、それらしいうわさは幾度となくあった。突如、日本海沿岸から「走り去った快速艇」とか、ヨーロッパで何者かに誘われて、北朝鮮入りしたらしく消息不明とか、わが国の警察も全く「無策」だったとも思えないが、何しろ国際的な情報網も直接連絡のネットワークも全く整備されていない。いや、率直に言わせてもらえば、「不備」どころか、「皆無」に近いのが現状ではないのか。

 何しろ、戦前でも「スパイ詮議」は、結構ないでもなかったらしいのに、ゾルゲなどというソ連の大物スパイが、悠然として首相近辺に出入りしていたという国柄なのだ。そのくせ、日本生まれの米国人宣教師の息子で後にジャポノロジスト、また狂言の海外公演に大きな役割を演じた人物は、旧制高校時代に休暇の往復にまで見張り役の刑事に付きまとわられたという。ポンチ絵としか言えないような間抜けぶりだった。そのくせ、いざ日米開戦となり、やがてミッドウェー攻撃となると、その情報はいち早く米軍側に筒抜けだった!という。

 あれこれ思い合わせると、われわれ日本人の情報感覚、情報意識は、世界水準でみて、ほとんど最低レベルに近いのではあるまいか。

 たとえば、ODA(政府開発援助)なる外国援助の資金が惜しげもなく注ぎ込まれてきたことは、わりと知られているが、中にはとんでもない浪費ぶりであった次第は、たとえば「ムネオ・ハウス」がわが「北方領土」のいまだロシア占領の島からアフリカにまで建てられていた!という事実からも明らかだ。

 いや、今や世界最強帝国の一つともいうべき中国の「北京空港」の建設資金の大半が、この資金でまかなわれたと、ある時聞き知って、びっくりした覚えがある。

 この際、ODAなるものは、徹底的に見直し、大幅に削減して、充実した情報機関をぜひ設けてほしい。もちろん、大アメリカのCIA(中央情報局)、またソ連の情報組織などをまねるには及ばない。新鮮なアイデアを生かし、諸外国に類が少ないような、イキのいい独創的な「情報機関」を、この際、ぜひ創設してもらいたい。たとえば、北朝鮮による無警告のミサイル発射を事前に察知、公表も可能のような、また、他国の軍事行動についても幅広く、しかも的確な情報の収集を果たし得るような機関を、この際、思い切って立案、実施に踏み切ってもらいたい。

 情報機関の新設などというと、すぐ「特高の復活」とか「警察国家の再現」などと途方もない疑心暗鬼のうわさを盛り上げ広げたがる連中もあるいは出るかもしれないが、むしろそうした怪しげな論客の立論のいかがわしさ、情報源のデタラメぶりをしかと論証、論破することはさして難しい作業ではないだろう。

 一体、膨大な国費を注ぎ続けてきたODAの内容、特にその現実的な成果について、広く国民に知らせ、また納得できるようなPR活動が、これまでなされてきたのかどうか。私などから見れば、まるでPR不足、一体何%が、どういう国のどういう地域に注ぎ込まれたのか、その現実的効果、効能については、議会の問答、論戦などでも、どれほど実態に即した「論戦」がなされてきたのか、心もとない限りではあるまいか。やはり、国の内外を問わず、著しく「情報」不足、不十分!というのが、わが国の現状また実態ではなかったか。こうした情けない現状改善のためにも、強力な情報機関の創設を、と言わずにいられない。
by sakura4987 | 2006-06-20 15:52

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