人気ブログランキング |

★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆「命を大切に」を教えるとは

平成16年10月17日(日) 産経新聞  評論家、秀明大学教授・マークス寿子

 「命を大切にすることを子供に教える」と新文部科学大臣が言った。低年齢層の凶悪犯罪の防止について聞かれて。

 過去十年以上も、少年の凶悪犯罪が起こるたびに政治家や教育委員長や校長は同じことを言ってきた。私たちが知りたいのは、過去十年以上も「命の大切さ」を学校で教えてきたのに、少年の凶悪事件が増え続けるのはなぜかということだ。教え方が間違っていたのか、教える人が信用されていないのか、「命の大切さ」とは学校で教えられることを超えているのか。

 小学生や中学生に問えば、誰もが「命は大切」と言うだろう。「大切でない」という答えは返ってこない。しかし、彼らは大人が命を大切にしていないことを毎日のニュースを通して知っている。マンガやゲームでも命は大切にされていない。命を大切にしない社会で、実は子供が最大の犠牲者なのだ。

 「命の大切さ」は、まず大人に教えて大人がその手本を示すべきなのだ。もちろん、今の子供が「死」を身近に見ていないことも問題である。家族や大切な人の死を悲しんだことがなければ、「命の大切さ」は分からない。

 しかし、低年齢層の少年の凶悪犯罪の根本原因は、子供たちが「自己抑制」を教えられていない、身につけていないことではないだろうか。家庭、学校、地域、いずれの社会でも私たちは何事でも「自分の思い通り」にばかりならないと知っている。自分の欲望や感情が他人のそれと真正面から衝突しないように、自ら抑制し、調整しながら生きているのである。

 それは子供でも同じはずである。国が貧しく、家族が多かった時代には、無制限の欲望を満たす手段がなかった故に、いや応なく「がまん」を強いられた。いくら喚(わめ)いても、欲しいものを買ってもらえないと分かれば、子供は泣くのを止めるのである。

 かつて日本人は「自己抑制」が強すぎるとさえ言われた。ところが、今や「自己抑制」は不必要、害になるとばかり放棄された。老若男女を問わず、欲しいものをガムシャラに獲得し、感情のままに泣いたり笑ったり怒鳴ったりしている。その手本はテレビが毎日示してくれる。「自分の思う通りにならない」怒りを表現する最も効果的な方法は相手に致命的な傷を与える=「殺す」ことなのだ。

 子供に「自己抑制」を教えるのは親の役目である。ダダをこねる幼児に「ダメ」とはっきり言えるのは親だけである。今、それを教える親がいない。親自身「自己抑制」が身についておらず、子育てや躾けのような忍耐のいる仕事はしたくないのだ。そして社会は「ガマンは体に悪い」とばかり、喚け、騒げ、金がなくてもカードで欲しいものを買えと煽り立てる。

 教育の大事な目的は子供が大人に成長していく過程で、自分の中の「爆弾」に気づいてそれをプラスの方向へ転換していけるように教えることである。自分の欲望や感情のままに、自分や他人の命を「破壊」することから「建設」することへと子供を導いていくのが大人の務めではないか。




※子供が生まれた時、子育ての方法を勉強するために本を数冊読んだ。そして出た結論は、「自分自身が変わる事」だった。子育ては技術も必要だが、それ以前に、人間対人間の真剣勝負だということが知恵として残った。自分自身との勝負にも、子供との勝負にも敗れている親が数多くいるのだろう。結局は、感謝が足りないのだろう。「感謝からの再出発」を始めよう。
by sakura4987 | 2006-06-21 12:07

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987