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◆ソウル・オブ・ジャパン

平成16年9月4日(土)産経新聞

 思うのだが、人間、予想だにしない幸運が転がりこんでくることよりも、ある程度予想し、期待していたことが現実となることの方を、よりうれしく感じるのではないだろうか。

 連日連夜、睡魔と闘いながらも、明け方までオリンピック中継を見続けたのは、二つの期待が日々実現されていくさまを目の当たりにしたからだ。

 一つは、言わずと知れた、メダルの数。いま一つは、やや抽象的になるのだが、「信じていたことが真実であると証明される喜び」とでも言おうか。

 努力は報われる。誰よりも努力した者こそが、勝利を手にする。厳しく鍛えあげられた肉体には、強靱(きょうじん)で健全な精神が宿る。たとえば私たちは、そんなふうに信じている。いや、実際にはしばしば裏切られながらも、そう信じたいと願っている。

 日本選手たちは今回、オリンピックという大舞台で、その願いをかなえてみせてくれた。

 中でも印象的だったのは、試合で腫れた顔に澄んだ笑顔を浮かべて次への抱負を語った浜口京子と、日本のテレビ観戦者にまでも配慮を見せた室伏広治だ。このすばらしいアスリートたちの言動に、私はノブレス・オブリージュという言葉を思い浮かべた。

 「高貴な身分に伴う道徳的義務」などと訳されるが、元々は中世ヨーロッパの騎士道精神に由来する。人の上に立つ者が有するべき徳というような意味であり、新渡戸稲造はそれを武士道の本質であるとした。

 責任感が強く、公正を旨とし、尊属を敬い、礼を重んじる。そんなありようを美しいと感じるのが、私たち日本人の価値観だ。ザ・ソウル・オブ・ジャパン。『武士道』の原題の一部である。

 先達たる日本人が信じ、大切にしてきたもの。一人称複数を主語とするこの思いを多分、愛国心と呼ぶのだろう。オリンピックが教えてくれた。それは確かに私たちの中にあるのだ、と。(
by sakura4987 | 2006-06-21 16:27

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