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◆教育現場に蔓延するジェンダーフリー

2004年5月28日="持論時論"

都立高校教諭 長尾誠夫氏の講演(要旨)

「男らしく」「女らしく」言えぬ
 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=杉本儀一・杉本興業株式会社代表取締役会長)の講演会(五月十五日)で「学校教育とジェンダー」と題して講演した長尾誠夫氏(都立高校教諭)は、教科書がジェンダー論オンパレードになってきているなど、深刻な教育現場の実情を報告した。以下はその講演要旨である。

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いちばん盛んな家庭科/組合の方針に反対できず

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 ながお・せいお 昭和30年、愛媛県生まれ。東京学芸大学卒業。現在都立高校教諭。『源氏物語人殺し絵巻』でサントリーミステリー大賞読者賞受賞。『前田利家』『神隠しの村』等の著書がある。月刊誌『正論』『諸君!』等にも論文を執筆している。


 私は私立高校から都立高校に移り、多くの都立高校の教師が国歌を斉唱せず国旗に敬礼しない実態を目の当たりにして、自分の立場が危なくなってもよいから、こうした組合教師の実情を知らせたいと思い、雑誌論文でそれを明らかにしたり、三年前くらいからホームページを立ち上げ、関心ある人たちと掲示板を通じて意見交換してきた。

 そして、ある方から「今、一番問題なのは、ジェンダーフリーである」と教えられ、それについて調べてみるうちに、あまりにその状況のひどさに愕然(がくぜん)とした。

 ジェンダーフリーはまず、男性と女性に性差が無いという前提を立てます。二番目には「しかし、『男らしさ、女らしさ』があり、それをジェンダーと言う。こういうらしさはすべて、社会的文化的に植え付けられ、男性が女性を支配するためにつくられたもの。だから、この『らしさ』はすべて支配非支配の関係によって生じたもので、ジェンダーはすべてダメ。『男らしさ女らしさ』と言ってはいけない」というように論理を展開している。

 常識的に考えて、男らしい人、女らしい人というのは肯定表現だ。いくつかは、今の時代にそぐわないジェンダーもあるが、大多数は気品とか礼節を保つ内的規範となっている。われわれが基本的に守っていかなくてはいけないものとして、私たちはジェンダーを営々と築き上げてきたのだと思う。

 ドメスティック・バイオレンス(DV)ということがよく言われるが、男らしい人がDVをするだろうか。本当に男らしい男は優しい男である。優しくするための強さなのである。男らしさを奪っていけば、男の暴力性がむき出しになる。よい男らしさが無くなった結果のDV、あるいはセクハラの存在だと思う。

 早稲田大学でスーパーフリーの問題が起きたが、あれは男の風上にも置けない。私は、親や先生から『男の子は女の子を泣かせるものではない』と言われて育った。それが男であり、そうした男らしさを無くして本当によいのか、と言いたい。ジェンダーフリー推進論者は、男らしさがあるからDVが起きると言うが、これは間違いだ。

 古今東西を問わず、本当に男らしい男というのは優しいのだ。私は高校の国語教師だが、光源氏とか在原業平などは、結構なよなよしている。昔から文学で持てる男というのは結構なよなよしている。また映画『ラスト・サムライ』が話題になったが、ここに出てくるサムライも文学の素養があり優しい。ジェンダーフリー論者は、男らしさを意図的に曲解して、あえてジェンダーを批判している。

 都立高校でも、今、男の子が元気がない。昨日も生徒総会があり、生徒会長の立候補者が並ぶのだが、男の子は二人だけ。そして、会長も副会長も女の子となった。また、私は二年生のクラスを受け持っているが、文化祭実行委員に選ばれるのは女の子で、意見を言うのも女の子だ。男の子はおとなしくて元気がない。昔は校内暴力で、男の子は元気があった。

 女の子が元気なのはよいが、はしたなくなり、だらしなくなってきた。性体験率も女の子の方が高い。しかし、教師からはみっともないからやめなさい、という言葉は出なくなったし、男らしくしなさい、女らしくしなさい、とは言えなくなってしまった。

 学校では、ジェンダーフリーに対して大多数の先生は否定的である。やっているのは、日教組の一部の教師である。

 一番、学校でジェンダーフリーの教育が行われている教科は家庭科だ。家族の多様性を教えるということで、親が離婚している小学生に、家庭の状態をクラスの仲間に話させた、という。

 都教組の活動方針にジェンダーフリーがあるので、大半の先生はジェンダーフリーはどうでもよいが、方針なので反対できない。「女らしくしなさい」と言えない空気があり、熱心にジェンダーフリー教育を進めなくても、生徒は言われないことは身に付かないので、実質的にジェンダーフリー教育が学校現場で完成している。

 今年から使用されるようになった教科書には、国語、現代社会、倫理などジェンダーフリーを推奨するような記述がたくさん、登場してきている。ジェンダーとは、社会的文化的につくられた性差だと断言している。

 しかし、そういうことではない。『地図が読めない女、人の話が聞けない男』という本がベストセラーになったように、男脳、女脳というものがあるように、男と女は生まれ付き違う。

 ジェンダーというのは、そういう男女差を元にして形作られたものだと思う。社会をよりよく文化的に男女が生きるためにできたのがジェンダーだと思う。


羞恥心消し自主性のみ尊重/大学の講座にもメス入れよ

 一番許せなかった教科書が桐原書店が出した『展開・総合国語』である。その中に、伊藤公雄氏が書いた『ジェンダーの視点から』という、とんでもない論文が載っている。そこで男女に性差が無いということが書かれているが、それを説明するために、米の文化人類学者、マーガレット・ミードの学説が持ち出されている。

 ミードはニューギニアの部族調査の結果、女性が男性的で男性が女性的なチャンプリ族を発見。これが、ジェンダーは「文化的社会的につくられた性別」と言われる根拠になっている。しかし、ミードの学説は、その後の別の人類学者、ゲワーツ氏の詳しい調査で誤りと判明し、米国では完全に否定されている。

 しかし、日本ではそういう事実があまり伝わっていなくて、伊藤公雄氏も、教科書に書いた段階では、そういうことを知らなかったと思う。そこで、高校生に間違ったデータを教えてよいのかと、海外からのデータを桐原書店に送って抗議してきたが、桐原書店は、その資料の受け取り拒否という手段に出てきたので、らちが明かなかった。

 そこで、世界日報がジェンダーフリーの連載を組んでいたので、この件を知らせ、世界日報も桐原書店に取材して記事を掲載、この件が産経新聞にも取り上げられ、社説にも載った。

 ジェンダーフリーの裏には、セックスフリーの狙いもあると思う。性そのものを無くしてしまおうというものだ。簡単に言うと、男女の区別を完璧(かんぺき)に無くした方が、性差別が無くなるという発想である。

 過激な性教育では、性器の名前を連呼したりしているが、子供たちに羞恥(しゅうち)心を無くすためにやっているのだと思う。しかし、本来、人間は、羞恥心があるからこそ、自分を良く見せよう、高めようとするのだ。これは、性差否定で「らしさ」を否定し、男女間の羞恥心を無くさせるということと軌を一にしている。

 全国で「ジェンダー論」の講座が百二十ほどある。山形大学では入試で、江原由美子・東京都立大学助教授の家制度を批判した論文を題材に出し、これを読んで小論文を書かせた。優秀な学生が、ジェンダー論に丸め込まれて卒業し、官僚、教師などになっていく。ジェンダー論の拡大再生産をしている構図だ。

 こうした大学の実態はまだブラックボックスで、マスコミも取り上げていない。ここにメスを入れないと、取り返しがつかないことになる。大学は学問の体裁を装うので、学生も説得されてしまう。

 一九八〇年代、マスコミによる管理教育たたきが行われ、すでに校則違反ということでは生徒を注意しにくい土壌ができてきていた。その結果、生徒がだらしなくなり、ミニスカートになっていった。しかし、スカートが短すぎるとは、言えなくなっている。こうして、生徒の自主性だけが重んじられていくようになった。

 男らしさ、女らしさより個性が尊重され、その結果、相手の視点を認知しにくくなった。例えば、電車の中で化粧したり、飲食するのも、自分の自由だからよいだろうと考える。

 周りの視点をすべて奪っていき、あるのは個人だけだ。学校も国家もない。文化もない。ジェンダーフリーは、何もかも本人の自由ということで、人間をアノミー化していく。連帯感が無くなっており、これは、大きな破壊思想の流れの一つだと言える。アノミーは、青少年犯罪など、異常な行動に出る前の状態だと言われる。個が浮遊状態にあり、文化伝統がなく、国家の意識が薄い。モラルが多様化して、結局、皆が不幸になっていくことになる。

 ジェンダーフリー推進派は、最近では「男女の性差は否定しない」と言うようになってきている。また、「一部には、ひどいジェンダーフリーがあるが、本当のジェンダーフリーとは違う」という言い方をしている。

 教育現場では、ジェンダーフリーに反論することはできない。政府-マスコミ-教師というジェンダーフリー推進の枠組みがある。社会全体が動かないといけない。そのためにはメディアの役割が大きく、政治を動かし、社会を良い方向に向けていくしかない。
by sakura4987 | 2006-06-22 04:31

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