人気ブログランキング |

★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆口先だけでは済まぬ竹島領有問題 (産経 06/6/21)



【正論】帝京大学教授・志方俊之 

日本の本気度知らしめた海域調査


≪きょう注目の名称委開催≫

 さる6月12、13の両日、日韓間の「排他的経済水域(EEZ)境界画定交渉」が6年ぶりに東京で行われた。両国間には竹島の領有権をめぐって何ら歩み寄りがないのだから、相互の立場を主張するだけで終わった。

 しかし、9月にソウルで次回の交渉をすることで合意したところを見ると、両国とも交渉を決裂させることの「愚かさ」は悟っているのであろう。

 そもそも、竹島問題は1952年に韓国が同島を実効支配し、これに対しわが国が「口先だけの中途半端な対応」をしてきたことに端を発する。簡単に結論が出るというような問題ではない。

 4月に入って竹島問題が急浮上したのは、6月21日にドイツで行われる国際水路機関(IHO)の「海底地形名称小委員会」で、韓国側が竹島周辺の日本側EEZの海底地形に韓国名を付して登録すると知ったからだ。

 これを防ぐには、わが国も竹島周辺の日本側EEZの海図編集に必要な海底地形資料を収集し、日本側の提案を固める必要があった。

 このような状況のとき、これまでの日本政府は、国際法を説き、外交交渉つまり口先だけで韓国側と渡り合ってきた。しかし、今回の政府の対応は、以前と少し違うメッセージ性のある伝え方をした。

 竹島北東に位置する約7万5000平方キロのわが国のEEZ海域を指定して調査するとの通報を発し、2隻の調査船(兵装なし)を鳥取県の境港沖合で待機させ、出航命令あり次第、いかりを上げる態勢をとった。

 それと並行して谷内正太郎外務次官を韓国に派遣し、外交交渉による事態の打開を図った。

 その結果、韓国側は6月21日の会議で海洋地形の韓国名登録を見送り、日本側は海洋調査を中止し、EEZ境界線画定交渉の5月実施という3つの決裂回避の策で合意したのだった。

 このような対応は、当面の衝突を避けただけで、根本的な問題の解決にはならず、同水域で操業する漁民にとっては何ら状況が好転するわけではない。しかし、全く前進がなかったわけでもない。両国にとって幾つかの教訓があったからだ。


≪日韓が学んだ2つの教訓≫

 第1の教訓は、2つの国に跨る問題、とくに「主権」に係る問題は、両国民が問題そのものの存在を知ることがまず必要ということだ。

 主権に係る問題の妥結には「長い年月」と「忍耐」を必要とし、両国の政府と国民が「ナショナリズム」という劇薬の使用を避けることが重要だ。

 韓国では竹島を独島と呼び、日本領だと認める者はいない。

 逆に日本で竹島を韓国領だと認める者もほとんどいない。

 いるとすれば「小島の領有権問題がどう妥結するにせよ、隣国が互いに長い年月いがみ合うことの方が損失が多い」と考える少数派だ。

 第2の教訓は、今回のわが国の対応が、これまでと違って、韓国側に誤解されることなく「しっかりとしたメッセージ」として伝わったことだ。

 調査船に出航態勢をとらせ、外務次官を派遣したわけだから、この交渉で決着をつけるしかないとするわが国の「本気の意志」を韓国側に伝えることができた。

 韓国側がこのメッセージを本気で受け取ったことは、大型警備艦を含む20隻余の武装警備艦艇を竹島周辺海域に配置し、調査の強行には拿捕(だほ)も辞さずと発表して敏感に反応したことからも分かる。

 竹島も南北民族統一も解決には年月を要する性格の問題だ。韓国国民の熱望するこの2点を「反日ナショナリズム」や「容共政策」であおり、内政の不調を覆い隠そうとしているのが今の盧武鉉政権である。

 この方程式は、中国政府が尖閣諸島と靖国参拝問題を利用して反日ナショナリズムをあおろうとした「土壇場の手法」と同じだ。


≪未整備な海洋大国の備え≫

 それにしても、さる4月に鳥取県の境港で待機していた海上保安庁の調査船「明洋」と「海洋」の乗組員は悲壮な決意をしていたに違いない。

 まかり間違えば、20隻を超える韓国海洋警察庁の武装警備艦が待つ海域へ進出し、丸腰で調査をすることになったからだ。わが国のEEZは世界第6位の広さであり、一国で世界の海運量の約15%を占める。日本は世界有数の海洋大国なのだ。

 にもかかわらず、わが国の海上保安庁は、規模も予算も海洋大国の名に値しない小規模なものだ。

 海洋構築物安全確保法も海洋基本法も未整備な法体系の下、これほど少ない数の人員と装備で、一つの海洋大国の海の安全が守られていることは、世界史の中でも珍しいのではないか。
by sakura4987 | 2006-06-22 06:09

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987