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◆【ブッシュ保守革命】(上)


平成16年11月05日(金) 産経新聞   レーガン以来 米国社会の底流、脈々と

 米大統領選挙で三日、公式に再選の信を得たジョージ・W・ブッシュ氏は歴代でも保守主義の最も濃い大統領だとされる。キリスト教に発する道義の深い重視、自国の主権や国益の断固たる擁護、規制の少ない市場経済の熱心な推進、個人の自由と民主主義の普遍的な拡大などの要素が構成する保守主義は、すでに過去四年、第一期ブッシュ政権下の光と影として米国社会に根を広げてきた。

 CNNテレビが実施した調査で投票者が関心事としてあげたのは「道義的価値観」が全体の22%で第一位、経済やテロを上回った。道義を最初にあげた人の八割はブッシュ氏に票を投じたという。これらの人々の価値観はブッシュ氏自身のミドル・アメリカの保守志向と合致し、東部エリートやハリウッドのリベラル派の社会意識とは衝突する。

 ブッシュ氏は選挙の開票プロセスでは民主党ケリー候補と接戦を続けたとはいえ、結果では一九八八年以来、初めて一般得票で全体の50%を超え、三百五十万票以上という顕著な差をつけた。同時に議会の上下両院でも与党の共和党の議席を増やし、保守勢力への国民の信託を明確にした。こうした国民の支持の土台では明らかにブッシュ氏自身が体現する保守主義が磁石の機能を果たしたといえる。

 ブッシュ氏は国政での保守革命を初めて進めたロナルド・レーガン元大統領との類似をよく指摘される。個人レベルでの敬虔(けいけん)な信仰と節度ある自己規律、道義の明確化、そして単純で平易な言語表現が民主党寄りの大手マスコミに戯画化される点も共通している。政府機構への不信も、減税の重視も同様だが、対外政策も驚くほど共通項が多い。

 レーガン、ブッシュ両氏がこうしてつながるのもレーガン氏が一九八〇年から大幅に推進した保守主義革命の底流が広がってこそだろう。その流れがいままたブッシュ氏という新しい保守主義リーダーに継承されたわけである。この保守主義の実態はニューヨーク・タイムズやハーバード大学、ハリウッド文化などというリベラルのプリズムでしか米国をみない日本側にはなかなか正確に認知されない。

 ブッシュ大統領がここ四年、米国のこうした保守志向をはぐくんだ一方、レーガン時代からの米国社会の保守志向がブッシュ氏という保守の指導者とその国政運営を生み、さらにその再選へともり立てた、ともいえるのである。

 米国の保守主義は外部世界に向かっては自国の建国理念の民主主義を普遍の価値観として外交や戦略の基軸にすえ、その拡大には対決も衝突も、場合によっては力の行使さえ辞さない。レーガン、ブッシュ両氏の保守主義対外政策は前者がソ連を「悪の帝国」とし、後者がイラク、イラン、北朝鮮を「悪の枢軸」と断じた点でも酷似する。

 「両氏とも対外的な力の行使は簡単にはしないが、いったんするとなると、きわめて大胆に実行する点が似ている」(レーガン伝記の筆者のルー・キャノン記者)というのだ。レーガン氏がソ連の脅威にミサイル防衛など抑止力の強化で立ちふさがったのに対し、ブッシュ氏は国際テロの脅威に実際の軍事攻撃で対抗するわけである。

 ブッシュ政権で対外戦略づくりにあたってきたポール・ウォルフォウィッツ国防副長官やジョン・ボルトン国務次官らがみなレーガン政権で安保部門に就いていた経緯もこの保守主義の息の長い潮流を示している。こうした歴史を背景にいまや国民多数派の信を確実に得たブッシュ大統領は今後四年間、保守主義に基づく施策を内外でまた進めることとなったのである。

◆【産経抄】
 
 洋の東西を問わず“敗者の美学”というのがある。米大統領選でも「グッド・ルーザー(良き敗者)」の伝統があるといい、ケリー氏は名誉ある撤退を図ったのが潔くていい。「この運動を祈りとともに終わらせたい」と語った敗北宣言に味わいがあった。

 ブッシュ氏は選挙人の獲得はむろん、総得票数でもケリー氏に三百五十万票の差をつけた。終わってみれば完勝である。テロ声明のウサマ・ビンラーディンと、映画『華氏911』のマイケル・ムーア監督は“塩”を送った形で、ブッシュ陣営は両人に感謝すべきだろう。

 ブッシュ勝利に内心ほっとし、腹の底でほくそ笑んだのは、パリ・山口昌子記者が伝えるように実は仏独ではないか。確かに仏国民の気分はブッシュ嫌い、ヨーロッパの世論もケリー勝利を望んでいた。

 イラク戦争に対してケリー氏の主張は猫の目のように変わったが、しかし彼は反戦候補だったわけではない。ケリー大統領が実現すれば、国際協調の名の下、イラクの治安・復興の穴埋めに当然派兵を要求する。そのときどうするつもりだったのか、困ったはずである。

 米国の大マスコミはおおむねケリー氏を支援した。日本の多くの新聞やテレビ(とくにNHK、たとえば十月二十八日の『クローズアップ現代』)も、全米が反ブッシュで固まっているかのように伝えた。これらマスコミに頼っていると、いかに情勢を見誤るかの見本である。

 日本のテレビのキャスターは多くが嫌米反ブッシュだった。たぶんそれが流行の文化ファッションなのだろう。四日のワイドショーなどを見ていたら、キャスターたちはなぜかバツが悪そうにしていた。ケリー氏が敗れたことがいかにも無念であるという顔つきなのだった。

◆米大統領選に思う-過剰なリベラル化阻止した米国民 世界日報

マスコミ、映画界の逆風に動じず  民主党上院院内総務も落選

メディアの反ブッシュ

 ブッシュ大統領は米史上最高の票を獲得して再選されただけでなく、同日行われた議員の選挙では、与党の共和党が上院で四名、下院では二十名近くも議席数を伸ばした。殊に野党の上院院内総務ダシュル氏が落選したことは、民主党にとって大ショックであった。国民は文字通り、ブッシュ大統領に全権を委譲した形になった。

 今回の大統領選挙では米国のマスコミの八割以上が民主党候補ケリー氏を感情的過ぎるほど、激烈に支持した。その中には、テレビではABC、CBS、NBC、CNNの四大テレビ局、新聞ではニユーヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズなどの有力紙が含まれている。

 それだけではない。ハリウッドの映画俳優の多くも様々な方法でブッシュ候補に反対する行事を行ったし、ブッシュ氏を批判し、彼の再選に反対する映画も二本作られて、かなりの観賞者を集めて話題を撒(ま)いた。

 さらに株で何億ドルもの財を築き上げたジョージ・ソロス氏の如きは、千数百万ドルの私費を投じて、ブッシュ大統領再選に反対するテレビ、新聞広告を行った。それにもかかわらずブッシュ氏が再選されたことは、金で大統領を買うことができない証拠である。

キリスト教価値守る

 ブッシュ大統領にとって、このような逆風がハリケーンのように全米で吹き荒れている中で選挙が行われたが、それらは一部の若い層には多少の影響力を及ぼしたかも知れないが、大多数の有権者はそれに動じることもなく、全権を委譲するほどブッシュ大統領を支持したのである。その原因は、一体どこにあったのだろうか。

 一言で言えば、国民がブッシュ氏と民主党候補ケリー氏の違いをよく見極めていたことにあったと言えよう。元来米国の建国の父たちは、米国をユダヤ・キリスト教思想の上に打ち立てた。そして二十世紀中葉まで、米国国民は、それに含まれている道徳的価値、家庭の価値を忠実に守り通し、これが米国の伝統的な価値として、現在の米国および米国文化を築き上げてきたのである。

 ところが二十世紀の半ば以後、左寄りないしリベラルと呼ばれる勢力が現れてきた。彼らはこのような伝統的な価値を犠牲にしてでも、目新しいものを追い求めようとして、個人の利益を主張し、妊娠の人工中絶、同性愛者の権利などを擁護するだけでなく、彼ら同士の結婚をも容認しようとしてきた。しかし、これが米国の伝統的基礎を揺るがし始めている。

 イスラム過激派もこの米国の伝統的な価値に挑戦し、それを切り崩そうとして、執拗(しつよう)に米国に対するテロを行ってきているわけである。

 この勢力に加担したのが民主党である。クリントン前大統領もこのような考えを持っていたために、彼は同じような傾向を持った判事を連邦最高裁判所はじめ、多くの裁判所の判事に任命した。このために彼らはリベラルな判決を下しており、その一部は社会的に大問題を引き起こした。

 民主党議員の中でもケリー氏はその最たるもので、このために彼はイラク問題、北朝鮮問題の本質を見抜けなくなっているだけでなく、彼の内政、外交政策に一貫性がなくなっている。このことは彼に確固たる基礎的原則がない証拠である。そして目先の変わったことを進歩的だと思い込んで、それに魅力を感じたマスコミの多く、さらにはハリウッドの俳優たちが、これに同調してきたのである。

 一方ブッシュ大統領は、この伝統的な価値をあくまでも堅持しようとして、リベラルないし進歩的と称する連中と対立してきた。殊に同性愛者だけでなく、彼ら同士の結婚にも断固反対し、結婚は男と女の間に限るという規定を憲法の中に盛り込むことすら提言している。

司法の左傾化を回避

 このようなブッシュ大統領の基礎的な考え方は、彼の外交政策にも反映している。つまり米国が多少の犠牲を払っても、テロ撲滅戦争を断固完遂して米国の伝統的な価値を守るだけでなく、アフガニスタンおよびイラクに民意を反映した民主主義政権を打ち立てる強固な決意ともなっているのである。

 連邦最高裁判所の判事九名のうち三、四名は来る四年間に辞任するものと予想されており、大統領がその後任を指名するが、もしケリー氏が当選しておれば、四年以内に米国の最高裁判所の判決は決定的に左寄り、ないしリベラルになり、米国の伝統的な価値と、それによって固められた国家の基礎が崩れることになったであろう。ブッシュ大統領の再選によって、それが回避されただけでなく、米国司法制度が米国としてより健全になることが予想される。

 このように現在は米国の伝統的な価値が危機に立たされており、国民の多くがそれとなくこの事実を意識している重大な時に、大統領選挙が行われたわけで、国民は米国の伝統的な価値を守る選択をしたと言えよう。




※この「桜魂」を読んで来られた方には、よく分かる結果になったと思う。いかにマスコミが「保守主義」を嫌っているかという事を。投票者が関心事としてあげたのは「道義的価値観」が全体の22%で第一位だそうだが、マスコミや金融関係の人間がいかに道義などを嫌っているかが良くわかったと思う。道義かあってこそ、長期の経済発展があるということが分からない、刹那的価値観を優先する人間の情報にはくれぐれも注意してもらいたい。ちなみに、米国の共和党系の新聞は、ウォールストリートジャーナルとワシントンタイムズ、強いて追加すればクリスチャンサイエンスモニターか。しかし今回の大統領選でのマスコミの報道には、本当にうんざりした。NHKの受信料は払う必要がない。 
by sakura4987 | 2006-06-23 11:51

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